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カテゴリ:展覧会(美)・能狂言・コンサート(音楽)
こんばんはヽ(´▽`)ノ 外国人投資家が60%を支配する植民地いや新興国のような(?)日本株市場は外国人がちょっと売ったくらいで下がるし、外国人売りが原因の少しくらいの円高(?)株安で日本人も追従売りするし・・・全く情けない展開が続いていますね
全体相場が下がれば欲しい株が安く買える、という点は確かにありますが、このままの外人の顔色一つで揺れ動く日本市場の状況は非常に問題だと思います 烏合の衆・民主党は「金持ち優遇」、政府税調は「役目は終わった」とかで、証券税制を再び20%に引き上げようとしている・・・こんな酷い論調がまかり通ったら、ますます個人投資家は離れていく一方ですね・・・。もういい加減にして欲しいです・・。 まあ・・気分転換ではありませんが、今週は徳川第十八代将軍、そして日本国の「お宝」にお会いしてきました ・・・て、コチラ↓ 大徳川展 [追記しました] オススメ度:☆☆☆☆☆(是非、行って下さい!) 名古屋の徳川美術館に行かれたことがある方もいるでしょうが、あそこは「尾張徳川家」が伝えてきた品が中心です。尾張徳川家は御三家筆頭の家柄ながら、一度も将軍を出すことはありませんでしたが、初代・義直が文武両道に非常に優れた武将であった為、収集・伝世品は大変素晴らしいですよね。 一方、江戸の本家・徳川将軍家には、財団はあるのですが、現在、収集・伝世品を常設展示する美術館はありません。 今回の「大徳川展」は、徳川将軍家、尾張・紀伊・水戸の徳川御三家、久能山・日興・紀州の東照宮・寛永寺・増上寺などの徳川家ゆかりの地に伝えられた主な宝物を一堂に拝見することができるという、画期的な展覧会です。 「将軍の威光」「格式の美」「姫君のみやび」と三部構成になっていますが・・・江戸268年の歴史の宝物を見るのは・・・本当に大変です(苦笑)。最低でも3時間くらいはかかりますので、靴は疲れないものを・・・。私は2回に分けて見ました(1回目は前に購入した博物館のパスポートで、2回目はコアから株主優待で頂いた博物館パスポート引換券を利用)。 最初の展示は、馬印。戦で大将のいる位置を示す目印ですが、徳川家康の馬印は、巨大な金扇。迫力ありますヨ~。家康は、織田信長・豊臣秀吉に比べて「地味」「真面目」のイメージが強いですが(信長・秀吉の二人が際立って派手で目立つ存在なのでしょう(笑))、やはり戦国時代の武将であり、鎖国前の欧州との交流もある国際人としての一面もあります。 関が原の戦で実際に身につけていた金色のシダがついた具足、ヨーロッパの鎧を改装した「南蛮鎧」(鉄砲の試し撃ちの跡?がある)、日本最古の「鉛筆」、眼鏡、スペイン国王から送られた見事な細工の「金時計」、華麗な辻が花の着物など、とっても面白く興味深い品が多々展示されています。 第二部の「格式の美」では、武家の美意識を伝える茶道具、能装束、絵画・書跡の名品がズラ~。日本には「伝世」という良き伝統があり、素晴らしい美術品は、前の権力者から次の権力者へと伝えられ、残っていくのですね。 茶道具は、足利将軍家の「東山御物」などを中心となっていますが、特に史上初めて同時公開されたという「天下一」と称えられた大名物の肩衝茶入「初花」「新田」が展示されていたのには驚きました。発花も新田も紆余曲折はありながら、最終的には天下人になった徳川家に伝わることになります。 個人的には、新田の茶入れが素晴らしいと思いました。新田も、村田珠光が所有した後、三好政長、大友宗麟、織田信長、豊臣秀吉に渡りますが、大坂落城時、家康の命を受けた漆職人が焼けた灰の中から見つけ出し、見事に修復して徳川家の家宝になった、という逸話が残ります。藍色と銀が不思議な風合いを醸し出していました。 他にも沢山見所はあるのですが・・・是非、ご自分の目で楽しんできて下さいませ。イヤホンガイドは内容が充実していましたので、借りることをオススメします あ・・・第十八代将軍とは・・・当代の徳川将軍家当主・徳川恒孝氏です(本当は難しい方の徳の字なのですが、楽天では拒否されてしまうので当用漢字で失礼します)。世が世なら・・徳川第十八代将軍というお方ですが、日本郵船の副社長を退職後、現在は財団法人徳川記念財団理事長、江戸の研究家としても有名な方です。10月20日(土)には、同氏の「江戸の遺伝子」という講演がありました。「モノを捨てず最後まで活かし切る」完全リサイクル・環境先進社会という江戸時代の知恵、寺子屋という庶民に至るまで世界で最も高かったという識字率を支え個々人に応じた教育が行われた優れた教育など、江戸の素晴らしいシステムについて話されましたが、共感するところ大でした。 食糧自給率が40%を切るという危機的な食糧状況なのに・・・コンビニでは「賞味期限切れ」ということで食品の30%が捨てられている現代の日本。ん~・・・何だか・・。大好きな「赤福」にも復活して欲しいものです。 また・・・国の宝に会って来ました・・とは、人間国宝の狂言師・野村万作さんの舞台を見てきた、ということです(笑)。息子の萬齋さんの方が今は有名ですが、やはり芸はお父様の方が遥かに素晴らしいです。機会がありましたら、是非、至芸を味わって下さいませ 茶道具に振り回される戦国武士、茶人の面白さを描いた傑作:「織部焼き」でも知られる武将・古田織部を主人公に、千利休、織田信長、豊臣秀吉など妖怪(?)魑魅魍魎が活躍 個人的には妻子より茶道具を優先する荒木村重の生き方は興味深いですね。↓ ↓「祭りの事典」=日本各地の祭りと伝統行事を暦毎に歴史的背景を含めて解説した本で、祭り・行事に纏わる逸話・特色ある行事に関する詳説も収められています勿論、秋祭りの案内も!!オススメ良書ですヽ(´▽`)ノ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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