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カテゴリ:戦国 北条氏
前回、支城制についての話がでたので、もう少しつっこんだ
話を。北条家は、比較的短期間に急激に領土を拡大、特に関東に進出するようになり、急激に他国衆を吸収し、里見氏・武田氏・佐竹氏・上杉氏など敵国と多方面に接するようになり他国の動向についても的確にすばやく通報する必要性にせまられた。そこで、新たに吸収した領地を検地したうえで、旧他国衆所属の領地を再配置、その領地の地形から、要所となる場所に第一支城を設け、城の再建・強化を行ったうえで、その土地の旧領主に一族・身内の者を入籍させ、他国衆武士を統括さえ、さらに、4-5キロごとに第二支城を設置 支城主である、城主を寄親(よりおや)、その下に半農半士 の在郷家臣・寄子をおき(寄親寄子制)合戦時には支城単位で兵を統括させた。また、敵国進入・変化があったときは、各支城より、毎日決められた暗号で、鐘・法螺貝・太鼓の三つの音による合図で伝えたという。第一支城主の権限は後期にはさらに裁量が大きくなり、自領に関する外交・徴兵について、任されるようになり、また、他国衆同士、城の改修や神社の改修のため人足をかりる際は、借りた側の第一支城主より、賃金を支払われたようです。また、特に、上杉・武田・豊臣軍団来襲時の対応としては、第一支城を強化し、兵・兵糧を徴収、支城単位にて籠城・連絡を取り合うことにより、できるだけ足止めし、時間稼ぎをするよう考えた。当時の上杉・武田家の兵力も半農半士が多く時期がくれば、農作業に帰らねばならないというところを狙っての戦略であったが、実際には、上杉・武田氏は、強化された第一支城は攻めず、直接小田原に来襲した。このため、支城単位で、敵補給部隊を襲撃するゲリラ戦を行い、補給を断つことにより、退却に持ち込む作戦を決行、功を奏した。 ☆今日の1冊? 八犬伝 碧也ぴんく ホーム社漫画文庫 1ー8巻(7・8は2月18日発売予定) 房総半島を支配した里見氏を興隆させた際の伝説「南総里見八犬伝」原作滝沢馬琴をコミック化したもので、とくにNHKの人形劇で影響をうけた、岡山在住の作者が月刊ミステリーDX増刊号に連載したものです。やや、少女漫画にある、絵・文章の装飾がみられるところがありますけど、8人一人一人に愛を感じる描き方は好感がもてますね。そういえば、昔、真田寛之・薬師丸ひろ子主演で映画化されたこともありましたねえ。 ☆今日のリンク お友達のHP「風のささやき 大地の記憶」を追加 とてもきれいなつくりのHPです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2005年01月27日 04時54分28秒
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