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戦後の航空機開発のエリアへ。
広い~ グレーの大きいのは、「防衛庁技術研究本部/新明和工業 UF-XS 実験飛行艇(実機)」 初飛行は1962年(昭和37)。 新明和って仁川の阪神競馬場の近くにある会社で、何度も横を通ったことがあるが、航空機を扱っている会社だとは知らなかった。よくダンプカーの後部に名前を見たことはあったな。 その左の白青の小さな飛行機は、「川崎 KAL-1 連絡機(実機)」 1945年の敗戦から7年間、日本は航空機の研究・実験・開発を禁止されていたが、サンフランシスコ講和条約の締結でその禁止が解かれ、航空機の開発が出来るようになった。 このKAL-1は戦後に各務原で初めて製造された飛行機で、各務原での航空機開発リ・スタートの象徴だ。 「ロッキード/川崎 T-33A ジェット練習機(実機)」 航空自衛隊のジェット練習機。 展示されている機体は、航空自衛隊岐阜基地でテストパイロット教育用に使用されていたもの。 とても印象的な長いピトー管は追加で装備されたものだ。 「富士 T-1B ジェット練習機(実機)」 日本人が設計し、初めて量産されたジェット機。航空自衛隊のパイロットを育成するために開発されたジェット機だ。 「防衛庁技術研究本部 高揚力研究機X1G(実機)」 ファニーなお顔だけど、名前はイカツい。 「ロッキード/三菱 F-104J 要撃戦闘機」 ロッキードと聞くと、「記憶にございません」が浮かぶのは昭和の人間だから。 そう言ったおじさんの顔はしっかり記憶にある。 「三菱 T2 高等練習機」 三菱重工を中心に、川崎重工、富士重工、新明和工業、日本飛行機が協力して開発した我が国初の超音速ジェット機。 この機体はブルーインパルスに採用されていた。 「マクドネル・ダグラス/三菱 F-4EJ改戦闘機」 全然戦闘機には詳しくないけれど、F4と聞くと懐かしさを感じる。 「三菱 T2 CCV研究機」 CCVとは航空機の安定性をコンピュータ―制御で作り出す技術。 他に、ヘリコプターも。 展示されている。 一番インパクトが強かった機体が、 「航技研 低騒音STOL実験機『飛鳥』実機」 小さな空港でも離発着できる、短距離離発着実験機。 飛んでいたのは1985年から1989年。 航空宇宙博物館だから、宇宙関連の展示がある。 LE-7 エンジン H2ロケットの第1段用液体燃料エンジン。 これは地上での燃焼試験に使用されたエンジンが展示されている。 ペンシルロケット 1/1模型 日本最初のロケット。 小惑星「イトカワ」の名の元である糸川英夫博士が中心となって開発したロケットで、 1955年(昭和30)に水平試射実験が行われた。 「日本の宇宙開発の父」と呼ばれる糸川博士(1912-1999)。 でも私の個人的な博士のイメージは「宇宙」ではない。 もう40年以上前のバレエ雑誌に糸川博士が載っていた。かなり年齢がいってからバレエを始めたとあって、その記事を見て、偉大な博士さんがバレエを始めたって面白いなぁ~ と感じた。 面白いというか、珍しい人と感じたのが正直な感想で、ロケットとかする人って突拍子もないのねと思った。 天才と呼ばれる人は凡人とは感性が違うのだろう。ショパンの幻想即興曲を数学的に面白いと感じてそれだけを練習する人もあるという。 そういう人のことは、私は凡人なので一生わからないけれど、面白いな~とは思える。 岐阜はニュートリノの現場。 ノーベル賞を受賞した小柴昌俊氏や梶田隆章氏が研究したのがニュートリノ。 ここでニュートリノについてかいつまんで説明してくれると、その10%くらいは理解できた気になったが、家に帰ってきたらさっぱり。 ただ研究する環境には多大なお金はかかるということだけはわかった。 宇宙は興味深い分野ではあるけれど、どこかで宇宙まで行かんでもいいやんと思っている私。 衛星はビュンビュン飛んでるし、宇宙ステーションもあるけど、そこは不可侵にしてもいいんじゃないと思っているのは時代遅れなんだよね。 イーロン・マスクとか時代の寵児は宇宙に目が向いている。 いきなり来たけれど、とても見ごたえがあって楽しい博物館だった。 カフェもあるし、フライトシミュレーションという体験型エンターテイメントもあるので、半日以上滞在しても楽しめるだろう。 岐阜かかみがはら航空宇宙博物館 岐阜県各務原市下切町5丁目1 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2023.09.02 12:00:15
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