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カテゴリ:百人一首ゆかりの地
夏の夜は まだ宵ながら 明けぬるを
雲のいづこに 月宿るらむ 清原深養父 百人一首36番、清原深養父の歌。 清原深養父は平安時代中期の貴族・歌人で、清少納言の曽祖父にあたる人物。 (祖父という説もある) 1000年以上前、生没年も不詳な人なので、曽祖父か祖父か、そのあたりは仕方がない。 まぁとにかく清少納言直系の人物だ。 貴族としてそれほど出世した人ではなく、官位は従五位下だった。 晩年は、洛北の静原に補陀洛寺を建てそこに隠棲したと伝えられているので、その補陀洛寺へ行ってみた。 京都市営地下鉄烏丸線の北の終点〈国際会館駅〉から京都バスに乗って10分少しの 〈小町寺停留所〉すぐ前にそのお寺はある。 天台宗如意山補陀洛寺 こまちでら 「こまち」は小野小町のこと。 容色が衰え年老いた小野小町がこの地に流れ着いたいう伝説があるようだ。 小町さんは伝説だらけの方なので、その事については驚かない。 石段上がってお寺の境内へ。 こじんまりとした境内には、小野小町ゆかりらしく「深草少将通魂碑」がある。 36番の“ゆかりの地”で訪れたが、どうも9番(小野小町の歌)の印象が強めになっている。 小町さんは有名人だものね。 でも清原深養父の“ゆかりの地”で来たのだから、その人を思い浮かべながら境内に立った。 岩倉よりも奥なので、まさに「隠棲」というのがふさわしい場所。 清原深養父さんは心穏やかに余生を過ごせたかな。 〈小町寺停留所〉のある道を北に進むと、 貴船口に行く。 天台宗 如意山 補陀洛寺 京都市左京区静市市原町1140 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2024.09.16 12:00:17
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