今月は、ロシア文学強化月間（＾＾；）として、図書館で、文庫本を借りています。

そういえば、「スペードの女王」のチャイコフスキーによるオペラの映画化されたもののＤＶＤを未鑑賞のまま、保持していました。

何で持っていたのかというと、期間限定（2000円も）でお安かったので、確か買ったんだと思います。

あと、ロシアで一番有名なロシア・オペラっていうのも気になりまして。

以前「ペテルブルグ成都３００年記念ガラ」で、マリインスキー劇場での公演をＮＨＫで放映した時に、「スペードの女王」の抜粋をしていて、落ち武者ゲルギエフ氏が指揮していたので、やっぱりちょっと気になりまして（＾＾）

ハリウッド映画とかは、ツ●ヤでもレンタルできるのですが、バレエとかオペラはちょっとないんです、市内のツタヤ・・・はぁ。

マイナー嗜好（志向）と主人にいつも言われます。

欲しい本も、近所のイオン内の書店では見つかりませんので、ほとんどネットで買い物です。

メジャー嗜好になればもっと生活かわるのかしら？？？？

さて、

チャイコフスキーは、この短編（散文）を「3枚のカード」の秘密に固執する男（主人公）だけでなく、（原作では彼が焦がれる）女性と主人公を、恋人同士という設定で、お話はスタートします。

上手に原作のニュアンスを保持しつつ、ラストは全く違いました。

そういえば、オペラって、

おーる・おあ・なっしんぐ

なんです。

「不幸」か「絶頂」かのいずれか。

チャイコフスキーは、「スペードの女王」の結末を「なっしんぐ」に仕立て上げています。

原作（プーシキン）では、なっしんぐになったゲルマン（主人公）もいれば、リザヴェータ（彼が焦がれ、のちに恋仲になりかける女性）には、ささやかな幸せを与えて読者をちょっとほっとさせてくれます。

オペラでは、はっきり言って、ゲルマン、最初から憑かれています。

というか目玉ぎょろぎょろで、「３枚のカード」の話を聞いてから、もう狂気の世界の住人みたいで、怖すぎます。

私だったら、この段階で、ちょっと彼から引いちゃいますが、恋人はちょっと狂気に気がつかなかったみたい、前半・・・・。

本を読んでいる時は、「3枚の札（カード）」（←賭博で勝ちまくりのカード）の秘密をぶつぶつつぶやくときに、

「３（トロイカ）、７（セミョルカ）、１（トウズ）・・・・」という場面があるのですが、

オペラでは、チャイコフスキーが見事に音符に置き換えて、

「トローイカ、セミョールカ、トーウズ！！」と繰り返されます。

それは、もう、受験生が歌って年号覚えたり重要語句覚えたらいいんじゃないか？って言うのを立証しているぐらい、一発で頭に入ってきます。

思わず、しばらく、私も「トローイカ（３）、セミョールカ（７）、トーウズ（１）～～～～♪」と呪文のように唱えていました。

唱えながら、もしかして、トロイカって、お歌の「トロイカ」？（走～～れトロイカ、朗らかに鈴の音高く～～だったっけ？）と思いました。

ということは、トロイカが、ロシアの馬橇（うまそり）ってことは知っていたのですが、

もしかして、ｌ橇（←やたら、最近この字を読むようになった）をトロイカというのではなくて、

３にまつわる何かがあるのか！？？と、思いまして、

早速小学校３年生の時から愛用している金田一京助氏編纂の国語辞典で「トロイカ」を調べましたら、

「トロイカ＝ロシア特有の三頭だての馬そり。雪が消えると馬車にしたてる。」

と判明しました。

トロイカの語源は、馬が三頭だったんですね！！

なんか、今更ながら、賢くなりました。（遅すぎ？）

人間、死ぬまで学びですわ・・・。（＾＾；）

あの世に持っていく思い出は多いほど楽しいでしょう♪

ＤＶＤと図書館で借りた岩波書店。

ゲルマンは、もとは、ドイツの人。ロシア貴族じゃないからお金がないの（ＴＴ）

好きなリザヴェータは、ロシア貴族。

彼女にふさわしい人間になるには、「金しかない」となったのでしょうね。

映画（オペラ）では、恋が先で金が後にきて、金が膨大に巨人化して支配されちゃった。

小説では、金が気になり、その向こうに恋があって、だけど金にすべてをかけた。

しかも岩波書店の本は、閲覧コーナーのものは貸し出し中で借りれなかったので、「書庫」にあった古い方（昭和４８年！！）を借りましたよ～～。私で何人目の貸出なんでしょうか！？？

これぞまさしく、ロシアの舞踏会～。

ナポレオン後のフランス式衣装に似ている感じ。

リザヴェータの老侯爵夫人（おばあちゃん）は、いつまでもロココの時代の住人で、生きる化石というか、不気味すぎます。（娘も怖い～～と言いました）

映像でも、「スペードの女王」の「ほくそ笑み」は単なるカードのみでした。（やっぱり想像するしかないのねっ！！）

映画を見ていて思ったのですが、

賭けをするときに、カードの角を折って賭ける場面があります。

原作を読むとわかるのですが、カードの角をおって賭けるときは、賭け金を倍にすることだそうです。

これも、豆知識・・・・って、そんなん必要な人あまりいないよね！！！

受験にも出ないよね！！！！！

でも、かつて大学受験生がお世話になる赤本で国●基●教大学の一般教養で「ロシアンティーには何を入れる？」ってのが、ありました。

ちなみに、答えは、「ジャム」です。

でも、日本での通説らしいです、それって。

でも、赤本の答えは、「ジャム」でした。（だから～？なお話）