カテゴリ:子供のいる風景
娘の朝の登校に同伴して、もうすぐ丸4年になる。 朝の風景は様々だ。 その日によって明るい表情だったり、暗い表情だったり、実に不安定な子供もいる。 思わず、家で何があったのだろう?と考えてしまう。
歩きながら、ゲロをしている子も見たことがある。 胃腸風邪にかかっているのでは???と思いながら、 アスファルトの上に点在する嘔吐物にビビりながら、 上空を漂うウィルス菌を吸わないように息を止めて歩く。 (病気の子には申し訳ないけど) 嘔吐物をたどっていくと、校門で曲っていて、ああやっぱり小学生の子が登校しながらゲロっていたんだ・・・と分かる。 し・・しかも、飼育小屋の前の縁石に座り込んでゲロしていた・・・。 「保健室に行ける?」 と声をかけながらも、自分がうつるんではないかというもの凄い恐怖心と闘っている。 結局、この時も息を止めて話しかけた記憶がある。
朝校門付近でうろうろしていた少年がいた。 あの頃は、朝のおはようあいさつ運動を一人で頑張って自主的に行っていた先生がいて、いつもその先生と挨拶をしていた私。 自然とうろうろしている少年とも顔見知りになった。 朝食は、いつも一人でコンビニで買ってきてもらった冷たいおにぎりを一人で食べて、登校していると知った。 時々、校門ですれ違う時に、私と挨拶の手と手をタッチをしてきた。 愛情に飢えているんだと思った。 一昨年の今頃、朝の校門ですれ違う時に、腕をギュッとつかまれた。 「何?どうした?」と聞くと 「うん、別に。おはよう~。」 と、行っちゃった。 その後知った。 4月から転校するんだって。 あれからもうすぐ2年だけど、あの少年元気にしているのかな?
今朝は、いきなり喧嘩?が始まった。 何が原因かわからないけど、 一人(6年生)が投げかけた言葉に対して、 相手(4年生)が、プライドを傷つける言葉を発したらしい。 傷つけられた方の気持ちは、やり場がないらしく、ランドセルに思いっきりパンチを入れていた。 ランドセルの形が凹んで、もの凄いパンチなので、そのパンチにびっくりした。 でも、パンチ入れられている方は、何も言わないかった。 どっちかというと、そこまでダメージを与えたことに「してやったり」的な表情だった。 おさまりがきかなくて、仕方なく間に入った。 怒っている方は、悔しがって泣いていた。 何を言われたんだろう?? パンチ与えられながらも「しら~」っとしている方に、「傷つけること言ったんじゃないの?」と言ったら「先に仕掛けたあいつが悪い。」と言われた。 「先に仕掛けたあいつが悪い。」 これ、どこかでも聞いたことがある。 知人のお子さん(特別支援学級の児童)が、同級生(普通学級の児童)に噛みつかれてけがをした時に、担任から怪我を負わせた子供の保護者に、謝罪の電話を入れてほしい、と声かけがあったらしい。 怪我を負わせた子供の親は、一見謝罪の電話のようだったが、 「でも、先にちょっかいを出したのは、お宅のお子さんですよね?」 という意見を主張して、 結局怪我を負った子供のお母さんが、 「すみませんでした・・・。」 と、謝ることで電話が終わった。 なんだかすごく複雑だったらしい。 「相手からの謝りの電話」だったはずなのに、気がついたら「相手に謝る電話」に変身していた。
確かに、先にした奴が悪いって言い方はわかる。 でも、先にされたら何してもオッケイなのかな? 難しい。 こういう感覚って、親御さんの普段のしつけ(?)接し方(?)考え方(?)も大きく左右されると思う。
今朝は、同行登校の帰り道、もんもんと色々考えながら歩きました。
お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009.03.11 11:20:19
|
|