メタボラ 桐野夏生著
<破壊されつくした僕たちは、〈自分探し〉の旅に出る。なぜ〈僕〉の記憶は失われたのか?世界から搾取され、漂流するしかない若者は、日々の記憶を塗りかえる。孤独な魂の冒険を描く、まったく新しいロードフィクション!>彼女の本を何冊か読んではいましたが、今一しっくりこなかったのですが、この作品はすごく面白かった!出てくる若者たちは、危なっかしくてはらはらし通しなのですが、何とも愛しくて、心の中で応援してしまうのです。新聞小説だったのは知っていましたが、毎日読み続けるのは苦手で、ハードカバーになってから読みましたが、新聞紙上での挿絵もなかなかマッチしていて良かったらしい。それを見ることができないのが、残念!