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右脳教育×モンテッソーリ幼稚園

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2005.10.03
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カテゴリ:家庭保育園
ロモはよく、
「いつもニコニコしてて、かわいいね、ウチの子ももっと笑えば良いのに」なんて言われたりするのですが、
これは、なんというか、肉体構造なんだと思う。

けして家庭環境が良いとか、その子が優秀だとか、その子の性質が良いとかいうのは関係ない。ぜんぜんない。

私自身、いつもムスッとしてへの字に口を曲げてた子どもだったんで、「うちの子も笑えばいいのに」と言う親子を見てると、もう、胸がキュン、となっちゃう。

私だって、小さいながら、笑顔でいたほうがトクだということくらい理解してましたよ。
特に女は、多少、顔のパーツが不ぞろいでも、多少太ってても、にこにこしているとそれだけでいろんなことが上手く行きます。

仕事って、才能のある人のところに来るかと思いきや、
実際は愛想の良い人の所へ集ってくるもんです。

だけど、肉体的に、私の場合、一番リラックスして普通の状態でいると、口角が下がってムスッとした表情になってしまうんだからしょうがない。
普通にしてるのに
「象野さん、なに怒ってんの?」とか
「象野さん、顔色悪いですね」と言われること多数。

なんで皆、私にばかりいぢわるを言うのか・・・と落ち込んだものでしたが、
これも、出産を通して、なぜなのか、謎が解けてきたんでした。

出産ってホントすごい。

私はこの、妊娠、出産、育児って言う人生の大イベントを通じて、本当に大きなものを学ばせてもらった。
ほんとーにありがたい。


で、顔の表情のことなんだけど、
これは、舌の下にあるイゼツ筋という筋肉のツゴウで、ここが癒着していると口角が下がってしまうらしいのだ。

ちょうど、強力なバネが、口周辺に、下に向かって取り付けてあるようなもの。
よほど一生懸命、努力して、神経を使って力も入れてないと、笑顔をキープしてることは難しい。

それどころか、あんまり面白いことがあって、無防備に笑い続けたりすると、なんか、後頭部がグァングァンと痛くなって頭が割れそうな地獄を体験したり、息が苦しくなったりしちゃうのだ。
当然顔も引きつりっぱなし。

笑うのも命がけだ。

それで、家庭保育園をやってる方はご存知だと思うけど、このイゼツ筋の癒着を切ってくれるお医者さんがいる。
切ってもらうと体が楽になる。

この手術事態、すごい賛否両論の嵐で、このお医者さんは、手術体験者やその家族からの大絶賛を受けている一方で、
同業者(耳鼻咽喉科のお医者さん)からの相当な批判を浴びていらっしゃる。


その、イゼツ筋切除の手術(舌癒着症手術-ぜつゆちゃくしょうしゅじゅつ、という)を、ロモは生後3ヶ月のときに受けました。

麻酔はなく、痛み止めの座薬を入れてから、タオルで手足が動かないようにぐるぐる巻きに体を縛ってする。
レーザーメスで、舌の裏側と、上唇の裏側をちょこっと切る。
出血は1、2滴。
周りの子(ほとんど生後すぐ~2ヶ月以内)はケロッとしてるのに、ロモは良く泣いた。

切ったあとが、ひし形になって、見るとツバメの子が口をあけてるみたい。
翌日またお医者さんに見せて、1週間後に見せて、1ヶ月後にも見せて、順調かどうか確認してもらう。



これをやって、私達親子は救われた(涙)。


それまで、おっぱいの飲み方が下手で乳首が切れ、血だらけで授乳してました。
子は、夜昼なく、30分置きに泣いて乳を求め、100飲むと80吐く。
吐いたミルクは血に混じってオレンジ色をしていた。

父親は長期出張が常で、ほとんど家に帰ってこない。
私は乳首の痛さと子の泣き声、眠れないのとで、半分、気が狂いそうになってました。

出産直後、助産婦さんに「この子は舌小帯があるから、おっぱいの飲み方が下手なのね」と言われてから、子に手術を受けさせたいという思いはあったものの、

でもでも、やっぱり、体にメスを入れるということにだいぶ悩んで、手術に行くには父親の助けも必要なことから、延び延びになって、やっと、
3ヶ月目に受けたのでした。

それで、術後にお乳を飲ませるんだけど、飲ませながら機械で測定すると、血液の酸素の量が倍になっていて、手術は成功とのこと。
この子は気道が半分しか開いてなくて、イゼツ筋の癒着も、一番ひどい「3度」というものでしたが、手術後は気道も全開になって、楽に呼吸ができるようになったのでした。

当初期待してたような、手術直後に劇的な変化!!ってのは、なかったのですが、その後の体の発育は順調ですし、
アレルギーなし、喘息なし、発熱は年に一度、怪我してもすぐ治る、体力がありすぎるので、その欲求を満たしてやるのは大変ですが、まぁ、手のかからない子になりました。



それでね、彼は「にこにこしている」のが普通なのです。
普通にリラックスしている状態が「にこにこ顔」なのですよ。

酸素も充分に行き渡ってるので、体も精神も、順調に発育してるのです。多分。


だからね、むっとした表情の子に「あんたももっと笑いなさいよ」って言うお母さんを見ると、
キュンッとなるんですよ。
「よし、もっと笑おう!」と本人が思って解決できるものではないと思うから。

実は、その子の気道が半分ふさがってて、息苦しいのかもしれない。
本人も、生まれたときからそうだから、これが普通だと思ってて、息苦しいとは感じてないかもしれないし、
たとえ息苦しくても、「お母さん、私なにか息苦しいの、どうにかして!」とか、「お医者さんに診てもらいたいの」とは言えません。
大人だってなかなか気付きませんもの。

たとえお医者さんに行ったとしても、普通は「異常なし」と診断されるだけです。

こういうのって、その「情報」を知ってるか知ってないかで、ずいぶん人生が違ってくるんですよね。実感しています。


実は、私自身も、舌癒着症の手術を受けました。ロモが1歳を過ぎたときに。
私も「3度」の重症で、気道は半分ふさがってました。
それで、手術して気付いたのですが、今までいかに息苦しい毎日を送っていたか!
時々、どうやって息をしたら良いのか、わからなくなることがあったんです。
「すって、はいて」と意識してやらないとダメなときがあった。
ど き、 ど き、 ど き、 ど き・・・」と、
心臓の音が気になることもあった。

そういうのも、手術してからは無くなったんですよね。
顔色も良くなりましたし、「なにムッとしてんの?」とも言われなくなりました。
あと、寝起きが良くなって、日中に眠くなることがなくなりました。
いままで、酸素不足のせいか、いくら寝ても眠い、寝ても寝てもまだ眠い、という状態だったんですが、それがなくなりました。

こういう人は、周りから「怠け者」とレッテルを貼られます。
子どもなら、友だちが「遊ぼう」とやってきても
「今は眠いから」と言って断ったりしてるうち、
友だちがいなくなります。・・・実話。

自分が楽をしたくて怠ける、というより、もう、体がどうしようもなくて結果的に怠けてるように見えてしまう人、というのはいるのです。

見方を変えると、「努力しにくい人」「努力が続けにくい人」でしょうか。

どうせ同じ人生を歩むなら、「努力し続けやすい体」を持ってた方が楽しめます。

社会の役に立つ人にもなりやすいです。


そんなことからも、舌癒着症手術をしようかと迷ってる方がいたら、私は、ぜひすることをお勧めしたいと思います。
この手術のことを知らない人にあえてお勧めする、というのは、非常にエネルギーが要るので、いまはちょっとできかねますが・・・。



この手術、3ヶ月以上の子は麻酔をします。

私も麻酔をしましたが、その麻酔がとってもいや~な感じで、ショックなほど痛かったし、改善の余地ありなんですが、
それでも、私の感想は、「もっと早く受けたかった」です。
せめて20代で受けてたら、楽しいOLライフを送れただろうな~ と思うし、
10代で受けてたら、無駄な回り道しないですんだかな~ と思う。
生まれたときに受けてたら、全く違う人生を送ってただろうな~ なんて思います。

おっぱいが良く飲めない赤ちゃんがいるお母さんや、発育に心配のある赤ちゃんがいるなら、一度家庭保育園の西森さんのお話を聞いてみるか、向井診療所に相談されると良いと思いますよ。






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最終更新日  2005.10.08 14:58:46
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