テーマ:日本の進むべき道は?(20)
カテゴリ:すべては有権者の責任
小泉首相が訪米し、ブッシュ大統領と会談したり、プレスリー邸へ行ったり、本人たちは楽しそうに和気藹々としたものだったようだ。しかし、現地のメディアは日本のメディアとは相当、違う論調で非常に冷ややかだ。「世界のなかの日米同盟」という共同声明を出したが、誰もアメリカは日本を対等な同盟相手とは考えていない。いわば、アメリカという巨大外資企業の日本は、単なる日本法人としてしかみなされていない。アメリカの世界戦略のなかで、日本はアメリカの出先機関として指示を受けて動いているだけにすぎないのだ。アメリカの53番目の州が日本というのに等しい。日本は独立した国として、世界からはみなされていない。日本人もこれに気づいている人がいるが、独立した日本人としての気概を持とうという声が少ない。日本のなかだけで、無事に過ごせればいい、今までもそうしてきたし、これからもそれで良いと思っているのではないか。大間違いである。世界がフラット化しているなかで、日本が世界の中で果たす役割、戦略を持たないと日本という国の独立性は消滅し、そのうち、本当にアメリカの53番目の州となってしまうだろう。それでは先祖に申し訳ないでは済まされない。今の日本人が、昔の日本人が世界にみせた気概、武士道精神、アジアの生活インフラに貢献してきたことを思い出し、世界の中の日本を示さなければならない。「世界のなかの日米同盟」など、アメリカ人も含めて世界の誰も気にしていない。「世界のなかの日本の果たすべき役割」こそが、日本が自主独立国としての印として世界から期待されているものであり、戦後60年経過した今こそ、100%アメリカ依存から抜け出すべきなのである。
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最終更新日
2006年07月02日 09時37分53秒
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