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日常のニュースからひも解く自らの視点

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村松克哉

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2006年08月07日
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田中氏が3期目当選ならず、長野県を2期にわたって勤めた知事の座から降りることになった。自民党出身の村井仁氏が長野県知事となるが、長野県民は土建行政に再び戻ることを選択したのだろうか。今回、無党派層の投票が伸びず、田中氏には逆風だった。大雨の被害で対策に追われ、選挙どころではなかったことも災いした。土建行政による大幅な財政赤字にあえぐ長野県を無駄なダムを作ることをやめようとし、議会と対立しながら、自分の考えを押し通した田中氏だったが、長野県民はどう判断したのだろうか。今の日本にとっては、「官僚と戦う政治家」が必要なのである。すべて官僚が仕組んでおり、失敗しても誰一人として責任を負わない。戦前、戦後を通じて変わらない官僚機構を壊し、作り直すことが必要と感じていながら、何もできない、むしろ官僚機構に擦り寄って癒着する既得権益保護に動いている政治家が大多数である。これを壊そうとした田中真紀子氏、田中康夫氏、小沢一郎氏。いずれも政界の一線にはいない。本当にこれでいいのだろうか。私にはそう思えない。日本はまずい方向に向かっている。それは有権者の責任である。戦争で犠牲になった普通の人たちと戦争責任者である官僚や軍上層部が責任をとらず戦後、ずっと老醜をさらしながら生を永らえてきたことを我々は忘れてはならない。

<戦争を考える本>
雲ながるる果てに
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群青改訂版
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あゝ同期の桜新装版
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最終更新日  2006年08月07日 12時43分21秒
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