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日常のニュースからひも解く自らの視点

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村松克哉

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2024年11月
2009年01月02日
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昨日、NHKのトークバトル「日本のこれから」を見た。竹中氏と金子氏の議論に大人と子供の差がみえた。北海道大学教授も子供の議論にすぎない。ジャーナリストの斎藤氏はまだ、ジャーナリストとして甘い。勝間さんのコメントは発展的議論のきっかけにはなったが、本質をつかめていないコンサルタントという印象だ。低所得者や社会福祉への配分を増やす、若年層への配分を増やすことによる底上げは賛成だが、どうやって日本の産業の成長エンジンを求めるかという本質的議論は底が浅いという印象はぬぐえなかった。これが今の知識人の限界かと思うと情けない。私は市場原理主義が悪いとは思わない。むしろ、ルールづくりが追い付かなかったことのつけも大きいが、新成長エンジンが実体経済に作り出せなかったことがバブル崩壊につながったとみている。社会配分の議論も大事だが、それを優先にしても、いずれ一億総中流が一億総下流になるだけの話だ。私は唯一、竹中氏の提案した法人税の減税には賛成だ。そうしなければ日本はどんどん貧乏になるだけだからだ。法人所得税は10%くらいにしてもいいくらいだ。50%の法人税は世界のなかでも高すぎで、官僚の懐に入る今の税体系では誰も起業しようとは思わないからだ。大企業も50%法人税では世界のなかでは戦えないし、縮小均衡して失業者があふれるだけだ。日本のなかで新成長戦略が描けないなら、法人税で小さくして、外からアイデアを募ればいい。外国の企業のアイデアを国内に持ち込んで、それをお得意の磨きあげ差別化戦略で産業にすればいい。低所得者や弱者への配分を増やすことは賛成だが、それだけでは全く意味がない。むしろ、何で食っていくのか、所得を増やすのか、その絵を描いてシナリオに乗せていかないと、日本は全員がフリーターの国になってしまう。所得を増やす源泉を旧来の自動車や電機以外にどれだけ作れるか。これに全てがかかっている。それが本質的議論であり、小泉改革を批判しても建設的議論にはならない。今、求められているのは建設的議論と実行力である。一方で日本という家をシロアリのように食い荒らしている官僚をいかに大リストラするか、これが非常に大きなポイントである。守旧派はキャリア官僚である。キャリア官僚の権限をはく奪し、天下りを全廃することから日本の再生は始まる。それはまず、自民党から民主党へ政権交代することから始まる。有権者の責任は大きい。





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最終更新日  2009年01月02日 16時40分27秒
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