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シュナ太太の『こんなんで台北生活してます』日記

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2006年03月08日
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カテゴリ:友達
読み逃げ&書き逃げ状態の私のブログ。皆さん本当にごめんなさい。

実は、かなり凹んでいました。帰国してからも何故だか力が出なくって。
今、少しずつ友人達に励まされつつ立ち直っている過程です。

今回日本へ帰国した翌々日。

お世話になり、昔から親しくしている友人Lが去年から入院しているとの知らせを受け、「彼がシュナ達に会いたいと言っている」と帰国前に友人から電話で知らせを受けていたのでお見舞いに。
白血病と診断されて、しかも抗がん剤が効かず、本人にも色んな事情があり治療を拒否していると。
思っていたよりも状態が悪く、話も殆ど出来なかった。
帰り間際、細くなった真っ白い手を差し出して握手を求めてきた。
そして、一筋はっきりと見た彼の涙。
家族も居ないこの外国に来て40年。
私達はあまりの彼の変貌に涙を堪えてベッドのそばに立っているのがやっとだった。

帰国後、3月4日夜母親からファックスが。

2月28日に、私と同じ年の従兄弟が突然死で亡くなったと。
朝起きてこない彼を母親が起こしに行ったら既に事切れていた。
連絡を貰って愕然とした。
おじさんの会社の跡取りで、アジアを中心に頑張って仕事をしていた矢先。
台湾にも良く出張に来るので携帯を教えあい、一緒に飲もうねって話していたばかり。

そして、3月5日。
朝7時。夫の絶叫に近い声で起きた私。
書斎でPCを開けたまま声を出して夫が泣き崩れていた。

カナダ人の友人トレバー.グリーンが、アフガンでタリバンに斧で頭を割られたと。

CBCニュース

カナディアンプレス

私も寝起きのまま泣き崩れて床にへたり込んでしまった。

今年1月28日。トレバーからメールが来た。
明日からアフガンに行くと。
彼らしい爽やかで温かく、何かを決意した言葉が書き込まれていた。


彼はジャーナリストであり、著述家であり、社会の問題に敏感で優れた新聞記者(日本では読売新聞社で働いていた)、エコロジストでもあった。
身長が190以上もあり、私は彼を【BIG TREE】と呼んでいた。
しっかりと鍛えられたがっしりした体躯の逞しい好青年。
「俺はよお~、強い男なんだよ~」が口癖の変なカナダ人。

私達が結婚すると決めた時、カナダから遊びに来てくれて一緒にクリスマスを祝った事が昨日の事のように思い出される。
日本に住んでいた時には、C.W.二コルさんと交友があり、半年ほど長野で彼と寝食を共にして環境問題を勉強していた。
日本のホームレスの問題を取り上げ、ボランティアにも関心が深く、2001年には念願だった本も上梓している。

日本でも沢山の人達が彼と親交を温めていたと思うので、今回の事件にかなりの方々が驚かれショックを受けているんじゃないかと思う。
日本でどう報道されているのか全く分からないけれど、私達はカナダ大使館、カナダ、アメリカに居る友人達と連絡を取った。
翌日どうにかトレバーの仕事上のパートナーにメールを送る事が出来、ご両親宛てにメッセージを託した。

その日は夫も私も何も手に付かず、泣いて泣いて泣き続け、信じられず、事実を受け止め切れなかった。

何でトレバーなのか。
どうして?

ありったけの情報を収集して記事を読み漁り、真相を知れば知るほど悲しみが大きくなった。

受傷した場所が頭なので、どんな状態で安定しているのかは全く見当が付かない。
とりあえずアフガンで一時的な手術をして、5日にはドイツにあるUSミリタリーの病院に搬送された。

搬送出来たという事は、状態が安定しているからと友人に慰められた。

彼を襲ったタリバンはそばに居たカナダ人兵士に撃ち殺された。即死。

彼は数日前にテロに爆発された車に乗っていたが傷もなく助かった強運の持ち主。
だから、今回も絶対に大丈夫だと信じている。

今漸く落ち着いて考えられるようになった。

ニュースを見た時、私は彼を襲ったタリバンを殺してやりたいと真剣に思ってしまった。
こういう感情が「悪の連鎖」を産むんだと今思う。
殺したいと思った私は実際に人殺しをしてはいないけれど、その時はタリバンと同じ人間になっていた。

彼の願いはただ1つ。記事にも書いてある通り。

He was just really set on helping these people and doing it right.
平和を復興する。その為だけにアフガンに行った。
送られてきたメールにもそう書かれていた。

計画されていたカナダ人兵士への逆襲。

今現在、アフガンの平和への復興支援の主導権がアメリカからカナダへと少しずつ移っている。
その為に、これからはもっとカナダ人兵士への危険が大きくなると思う。

この事件も、shuraと言うアフガンの長老達との話し合いの最中に起こった。
武器もヘルメットも置いて話し合いに臨んでいたトレバー。
そこを襲撃されたのだ。


アメリカがアフガン攻撃を開始した年、私は横浜で開かれた東京大学から来ていた中東情勢専門の教授の講演を1人で聴きに行った。
そのアフガンに友人が派遣されて行くなんて事は露ほど思っていなかった。
関心はあっても、アフガン問題は余りにも遠い国での出来事。どこか人事だった私。

私は何も出来ないちっちゃい人間けれど、戦争には絶対反対の立場を取っていこうと思っている。

彼はまだ死ねないはず。神様が許さない。
彼は生き延びて、ジャーナリストとしてこのアフガンでの現実を克明に書き残さなければいけないはず。
だからこんな経験を与えられたのかもしれない。
そう思う。そう信じたい。

数年前、祈りには効果があるとアメリカの医学のグループが学会に発表している。

もし、時間があったら、皆様にとっては見ず知らずの1カナダ人ではありますが、祈って下さい!
お願いします。

私はひたすら毎日彼を思い祈っている。

キリストでも、アラーでも、ヒンドゥーでも、ブッダでも何でも良い。
神様、まだトレバーを連れて行かないで!!!!!





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最終更新日  2006年03月09日 00時57分51秒
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