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カテゴリ:訪問入浴
この仕事を始めて丸七年となる。
この七年で在宅介護は大きく変わった。 訪問入浴は、それまで役所依頼だったものが、 12年度から実施された介護保険に変わり、 ”訪問入浴”というものの知名度もぐっとあがり利用者も増えた。 長期入院ができなくなり、介護度の低い人も高い人も、医療的分野の療養的在宅者も増え、 依然とは比べ物にならないほど重い介護・看護を必要とする人が増えている。 胃に穴を開け、そこから栄養を取っている人も本当に珍しくない。 喉に穴をあけた気管切開。 昔は在宅では本当にまれだった人工呼吸器装着者はもう珍しくない。 一日8件行くうちに、 人工呼吸器2件、気管切開2件、胃ろう(前者に重複もあるが)3件 膀胱留置カテーテル・・・ 体になにかしら埋め込んだりほどこしたりしていない人のほうが少なかったりする 最近、延命治療についての話題が新聞に頻繁に見かけるようになった。 誤嚥性肺炎予防・食欲減退に胃ろう。 痰のつまり、呼吸運動低下に気管切開 慢性的呼吸不全に人工呼吸器など、 状態に合わせて延命措置をとるが、 それが果たしていいものなのだろうかという人間の生命そのものに対する疑問。 自然にまかせて寿命まっとうするのがよいのだろうか・・・ 処置をすればもしかしたらば数年・数十年長く生きられるはずのものを、 しなかったことで意味”殺人”に匹敵する思いも浮かぶだろう。 家族・医療者それぞれの周囲の考えと、 看護・介護される本人の命に対する倫理観と・・・ ・・・断言できる答えはでないことだろう しかし、一番大事なのは本人のいきたいと思う気持ち・・・ 私たちは介護・看護のちょっとした手助けしかできない 自然な死を迎えるまで、生きたいと言う気持ちがある限り、 生きがいとなれるように尽くしていきたい お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2006年09月19日 08時35分02秒
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