テーマ:今日の出来事(291642)
カテゴリ:おでかけ
5月15日(金) 働いていた頃は、アパレル業界、いつ誰に会うかわからない。 身なりには大層気を遣っていたと思う。 派手ではないが、マニキュアやペディキュア。 美容院も、必要に応じて行った。 月に1度の歯科医でのクリーニング。 顔や手、首筋のマッサージも怠らず。
床屋さんでの産毛剃り。 あれって、気持ちよいですよね。化粧のノリも違うし。
それが・・・。 外出が怖くなった年(かれこれ、6年以上)から、美容院にも行けなくなった。 《髪をカットしてもらいました。》 伸びすぎると自分で切っていた髪。 お散歩がてら、近所の床屋の前を通ったら、洋裁好きのおばちゃんに声をかけられた。
「もらった羽織で服を作りたいんだけれど・・・・」と、 着物のリメイク方法を教えて欲しいと言われ、しばし、にわか授業。
一通り終わって帰ろうかと思ったら、 床屋さんの大きな鏡に映った、長い髪が気になって・・・・。 「おばちゃん、カットして下さいませんか?」なんて、お願いしている私。
大丈夫か・・・・途中で体調が悪くならないだろうか・・・。 勿論、不安はあったけれど、隣の椅子に腰掛けた長男が、 「待っててやるよ~。」と、背中をおしてくれた。
*長男は、ハローワークと食材の買い物の間に、私の散歩に付き合ってくれます。 決して長男から「行こう!」とは、言わず、私がその気になるのを待っています。 「出掛けたいんだけれど」と、言うと、「仕方ねぇなあ~。」と。 今、彼は、私のリハビリの相棒です。
長い髪とさよならする前にパチリ。
世間話をしながら、髪をカットしてもらう。 「おばちゃん、白髪チェックしてね。」・・・「1本も無いよ~。」 良かったわ。まだ、カラーリングの匂いや長い時間に耐えられそうも無く、 美容院に行く勇気が無いので、ひとまず、安心。
「最近、髪の量が少なくなってきたみたいで。」・・・・「これだけあれば上等!」 シャンプー時や朝起きた時の、抜け毛が多いなあ~と、心配なお年頃なので。
はあ~い、終了。 床に落ちた髪の長さは、30cm以上あった。 「ついでに~」と、おばちゃんが、前髪を眉の下の長さにカット。
髪が軽くなったら、心も軽くなった気がしました。 今度は、産毛剃りをしてもらいに来ようかしら。
「おばちゃん、ありがとうね。幸せだよ~。!おいくらですか?」と、財布を出すと、 「〇〇子ちゃんが、こうやって来てくれただけで、私も嬉しいわ。 お金なんていらないよ。おばちゃんの気持ちだよ。」
そんなわけにはいかないと、お札を出したり、引っ込めたり・・・・。 結局、おばちゃんは受け取らなかった。 その気持ちをありがたく思いながらの帰路は、なんだか足どりも軽くなったようだ。
そして、私は「明日なら、念願のあの場所にけるかも。」と、思ったのでした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2010年06月16日 16時58分46秒
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