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2012.04.19
テーマ：読書(8612)
カテゴリ：レビュー
久しぶりの読書感想文です ってそれほど 濃くはないですが ネタバレですので そこんとこヨロシク  カズオイシグロさんの 「わたしを離さないで」 を読みました 英国にある 全寮制施設で育った女性の 回想録 小説全体から感じられる 柔らかな感じとは裏腹な事実が 淡々と語られていて それがミステリー的な要素になっている でもミステリーではないから ラストでドッカーンと真実が吹きだすとか 謎かけがあるわけではなく 読み進んでいくうちに あーこの施設は 臓器提供者になる子供たちの施設なんだ そして この子達は 親に手放されたのではなく クローン技術で生まれてきた子供たちなんだ と判明していきます 考えると怖くなるお話です あまりに淡々としているので 本当にこんな施設があるのかと 錯覚してしまう感じ 読み終わってから なんともスッキリとしない 寂しい気分になりました 思いがけずに 重い作品に出会ってしまいましたが 好きな作品です 2011年には映画化もされているようです   お気に入りの記事を「いいね！」で応援しよう
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