研究室ビンゴ
研究室には、主(ぬし)がいる。常にいる。何時に行ってもいる。食事時に席をはずしたところを見たことがない。でも体格は柔道部。「もさっ」とか「ぬっ」って感じのヒト。もう一人は中国人のおじさん。ダルマさん。いきなり怒り出したり、いきなりポットで熱いお茶を飲みだす。生き物みたいなのをペットボトルに飼ってる。優等生のめがね君もいる。なぜかスーツで勉強してるときがある。しかも長時間。たまにいびきをかいてる。一度二人っきりの研究室で二人とも爆睡した。爆睡の友。もう一人は、短パン君。挨拶ひとつしてくれない。クールだと思いきや、校舎でさわやかに談笑してる彼を発見してしまった。もちろん目が合った瞬間、クールな顔に戻ってた。恐ろしい。マスカットジュースが好きらしい。中国人の女の子。笑顔の素敵な「たまちゃん」(まる子の友達)英語の文献しか読まない。ポニーテールがトレードマーク。七時がまわるとおもむろにパンをかじりだす。ディナータイム。そんなこんなのメンバーだけど、めったに机一列が埋まらない。このメンバー集まっても、机が両脇1個ずつ残るから。しかしかし、今日、記念すべきビンゴの日が来たのです。新人君の登場によって・・・メガネに長髪のちょっとトンでる感じのいまどきな院生。私の背になってる列のビンゴ。ほんとならビンゴは自分のところだと嬉しいはずだけど、研究室のビンゴは、自分のとこじゃないほうが嬉しい。30分のビンゴ時間は蜜の味。ひっひっひっひっひ。