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終活日記

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2006年12月15日
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カテゴリ:読書

マルチャンのラーメンでおなじみの明星食品が
TOBの成立により日清食品の支援を受けることになった。
しかし、明星食品の経営陣とすれば、胸のはりさける思いでないか。
別段経営不振でもないのに、はげたかファンドがちょっかいを
出してきたための苦汁の決断だろう。
おいら、こういったTOBを使って企業買収を計ることについては
全て反対のわけでもないが、株価のつり上げを狙ったような
買収話にはむなくそが悪くなる。
これでファンドのほうは、これまで買い占めた株を売り飛ばせば
濡れ手に粟である。
こういった手合いの真似をしたのが村上ファンドなり
ホリエモンである。
企業経営となると、すぐ米国の真似をする傾向のこの頃だが
日本には日本の国民性に合った経営があるのではないか。

こういった流れと対極にあるのが、この本で紹介している
創業100年以上にもなる、いわゆる老舗といわれる企業である。
株式を上場してない同族企業だから、TOBなんて関係ない。
戦争やオイルショック、ドルショックそしてバブルなど
経営環境の変化にうまく対応し、しぶとく生き残っている。
味ポンの「ミツカン」やかつおぶしの「にんべん」
「龍角散」、「榮太樓總本舗」を含め、12社を紹介している。
なじみの会社だと思うが、生存の秘訣は経営理念ではないかと思う。
決して順調な歩みばかりではないが、創業から現在までの
歴史が語られている。
1社あたりの書かれている量がやや少なく、物足りない面もあるが
同友館の本にしては、寝転がって読める。





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最終更新日  2006年12月15日 20時44分34秒
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