カテゴリ:読書
出版された時から、ずっと気になっていたんだけど、 遅ればせながら、やっと読み終えた。 とにかくスゴイの一言。 ヘールシャムという施設がどういう性格のものなのか 知りたくどんどん話に引き込まれる。 次第に明らかになっていくが、知ったときの驚き。 これ以上は、これから読む人もいるかも知れないから、 内容にはふれない。 解説でも触れているが、予備知識なしに読まないと この本の良さは半減する。 淡々とした語り口ながら、設定しているのは驚愕の世界で 細やかな心理描写には感心する。 恐怖、怒り、哀しみといった感情がない交ぜになり 読んだあとも、しばらく心を引きずる。 「週刊文春」や「このミス」でも、昨年度のミステリー ベスト10に入っているし、ミステリーとしても読めるが、 重さが全然ちがう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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