終活日記

イギリスの田舎大学で、嫌われ者の教授が、頭に隕石の
落下を受けて死ぬ。
宇宙から直接落下したものではなく、他殺と分かる。
スコットランド・ヤードのアプルビイ警部が捜査に乗り出すが
学内にはびこる学者たちに翻弄される。
真相はいかに。

凶器は隕石ということで、度肝を抜かれるが
内容はオーソドックスな本格ミステリー。
かといって小難しいものではなく、サラリと読める。

時代の具体的な記載はないが、ユダヤ人迫害から逃れるように
ドイツから留学する女学生なども出てくるから、二次大戦前のころだろうか。
もちろんパソコンなどはないけど、べらぼうに古い話ではない。
ただ大学が舞台だから、英国にはとんでもなく古い建物も
ありそうで、イメージがもうひとつ沸きづらい。
バーン・ジョーンズの絵が架かってたりするから
なんとなく雰囲気はつかめるが。