カテゴリ:読書
離婚しシングルマザーになった女が 息子に父性というか男の生き方を教えたいがため 独身を貫く男に定期的な世話を依頼する。 男は子供と接することで、自己の再生を計る。 というようなストーリー。 芥川賞の候補作ということで、いわゆる純文学なんだろうけど、 どうも自分より世代が下の作家の作品には、感情移入に齟齬が生じる。 ミステリーなどのエンターテイメント系にはなんら問題ないが。 子供の頃の自分の歌声をテープに取っておるエピソードがでてくるが おいらの世代なんかでは、カセットもなければテレビもない。 そのうち子供の頃の話に運動会のビデオなんか出てくるんだろうなあ。 そうかと思ったら、傷痍軍人なんて世代的な背伸びをするから なにがなんだか分からない。 男と女の性格描写もイマイチ。 離婚というと男が一方的に悪いように思われがちだが 料理もしない独りよがりのような女にも責任がありそう。 この本の描写を読む限りでは。 この独身男も独身を貫いているわりには、妙に家庭的で 違和感を覚える。 この作家の他の作品は読んだことなく、先入観なしに書いたのだが いろいろな賞を取っているから才能はあるんだろう。 おいらの読みが甘いのかなあ。笑 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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