カテゴリ:読書
この本読むと本当に怖くなる。 今、鳥インフルエンザの発生が騒がれているが いつ人に感染するとも分からない。 2003年初頭、世界中が「SARS」に震撼した。 中国の隠蔽体質や情報の不確かさから 一層不気味な経験をした人も多いだろう。 本書は、そのSARSの発生から、伝播、収束までを 時系列で追ったドキュメントである。 日ごとに増加していく死者の数に恐ろしくなる。 年数がたつと第3者には数字になってしまうが 個々の被害者の苦痛はいかばかりだったろうか。 治療する側の医者や看護師が情報不足で 感染者になり病院内で汚染を拡大させたことからも いかに異常であつたか分かる。 今から思うと、よく収束したものだ。 中国人は机以外の4つ足はなんでも食べるとからかわれるが SARSの発生源とされたハクビシンなんて旨いのだろうか。 「野味」とかいうらしいが、今でも状況は変ってないらしい。 それだけに、新たに第2、第3のSARSが発生する 可能性はいくらでもある。 ずいぶん昔、香港に行ったことがあるが、店で買ったスイカを 食べながら、市場のような町を歩いていたら、まるでミニ動物園 かのように、さまざまな動物を檻に入れたり吊るしている店が いくらもあった。 他国の食習慣をどうのこうの言うつもりはないが 情報の開示や衛生面での対応が2003年よりも 改善されていることを願うばかりだ。 中国だけのことではないが。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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