カテゴリ:読書
毎日、本を乱読、併読しておりますが、 これ、という本に出会うことはそう多くない。 しかし、この本、掛け値なしにいい。面白い。 インドの作家(外交官)の小説を読むことなんてないが 去年の9月に出て、今手にしているのが4刷だから 結構売れているのかな。 ウエイターで食いつないでいる少年ラムは テレビのクイズ番組で全問正解し、史上最高額の賞金を獲得する。 無学の少年が不正でもしない限りわかるはずがないと 不当にも警察に逮捕される。 これを見たひとりの弁護士が仮釈放を要求し 全問正解できた理由を聞き出していく。 クイズの問題と少年のそれまでの凄まじい人生がシンクロして どんどん先を読みすすんでいきたくなる。 インドの現在の底辺の社会状況をあからさまにしていて それぞれのエピソードが非常に興味を喚起する。 映画化されるらしいが、中途半端な処理をしたら 面白さが半減するのではないか。 しかし、「クイズ・ミリオネア」って、どこの国でもやっているんだなあ。 映画の時のように評価すれば、文句なく☆☆☆☆☆ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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