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終活日記

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2007年02月21日
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カテゴリ:読書

三島由紀夫のその生涯を、「死有」という三島の死霊の
独白という形式で書かれた、いわゆる伝記的な小説です。
あとがきにある「なぜ三島由紀夫は、そんな凄絶な死
を選んだのか?」という著者の疑問は、同世代のおいら
にとっても、当時同じ思いを持った。
生い立ちや書かれた小説を通して、その謎をつきつめていくのだが
なかなかいい作品です。

1970年11月25日の割腹は、たむろしていた部室で知った。
号外だったか夕刊の早版だったか記憶にないが
それをもった先輩が飛び込んできた。
その異常な死に様には衝撃を受けた。
新聞を下宿に持ち帰り、読み返しているうちに寝込み
妙な夢を見た。
巨大な神社があり、地下の迷路で出口を探している
という内容だったが、作り話ではなく、断片は今でも覚えている。

しかし、それほど衝撃をうけたのにもかかわらず
今その顛末を思い起こしてみると、言葉は悪いのだが
滑稽としか思えないのはどうしてなんだろう。
矛盾するかのように、今の日本の有り様を見ると
三島の心情や言いたかった事はよく理解できるのに。
言葉で上手く表現することができない。






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最終更新日  2007年02月21日 09時00分50秒
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