カテゴリ:読書
ゆたかなる季語こまやかな日本 季語なんていうのは、四季に変化があり、 俳句や短歌などという文化のある、日本独特のもんだろうな。 とは言え、野菜なんかは、今ではいつの時期でも食べられるし、 温暖化の影響か、なんかこのところ、植物などに関しては、 季節感が薄れつつある。 しかし、こういう物や事象を見て、季節を感じる という感覚は、いつまてでも残って欲しいもの。 四季にメリハリがあると言っても、南北に長いこの国、 地方によっては、感じ方にも温度差がある。 現在、季語といっているのは、中央部主体のもので 沖縄の人なんかは、ずいぶん違和感があるのでは。 その地方ごとに視点をおいて季語を体系化したい というのが、この本の主旨。 「地貌季語」なんて言うらしい。 内容は、まえがきにほとんど書かれている。笑 後は、実例を解説を交えて集めたものである。 「新年」のところで「福梅」が出てくる。 こんなの。笑 加賀の人間なら、福梅と言えば立派な正月の季語だ。 前田家の紋章、梅鉢をモチーフにした和菓子。 中に餡の入った、言ってみれば、最中のようなものである。 毎年正月に揃えたりするが、なぜかいつも余る。 酒には合わないもんなあ。笑 しかし、これがあると、正月気分は一気に増す。 こうした食べものに限らず、季節を端的に示す 生活習慣や祭り、行事なんかもそれぞれの地方固有のもの があるはずで、普遍的なものばかりでなく 季語として扱っていいのではないかな。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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