カテゴリ:読書
昭和の玉手箱 昭和物もかなり取り上げているが、赤瀬川原平の エッセイとなると雰囲気は読む前から分かるし 読んでからも、そうハズレでもなかった。 彼は一回りも上だから、同じ昭和といっても 感じ方は違うのかと思ったらそうでもない。 日本人のアイデンティティは敗戦で死んだと ことあるごとに書いているが、日本的生活は まだ残っていたし、昭和というものが、連続的な 時系列の一区分でもなく、案外と面白かったと あらためて思ったりする。 ただ、小渕さんが、やや得意げというか緊張げというか 「平成」という文字をテレビカメラの前にかざしてから 何か時代感というものがなくなったように思う。 後から読んだ、あとがきで、赤瀬川もそのような ニュアンスを書いていて驚く。 この本に登場する昭和的なもの、銭湯のようにまだ現存し スーパー銭湯などといって形態の変ったものもある。 木製冷蔵庫はさすがにないだろう。笑 コーラ飲料という名前で出てくるが、コカコーラなんかは 今でもバリバリ?だけど、おいらにとっては、昭和的 なものもある。 コカコーラについて、ひとくさり。笑 コーラを初めて飲んだのは、幼稚園だったか 小学校だったかの遠足。 もちろん、うちは貧乏だったから、そんなもの 持たせてもらえない。 金持ちの息子のを飲ませてもらったのだ。 コカコーラではない。森永製コーラ。 色やソーダー感は似ているものの、コカコーラとは非なるもの。 おいらのコカコーラ体験は学生時代のみで 社会人になってから今日までまず口にしていないから 昭和との結びつきが強いのだ。 ほとんど毎日飲んでいたなあ。 あの製法は今でも企業秘密で、習慣性になる麻薬が入っている なんてウワサもあったなあ。 ジャズ喫茶なんかも、1本で粘っていた。 間借り下宿だからもちろん風呂なんてなく、先の銭湯へ。 帰りに隣の菓子屋で大瓶を買い、途中のたこ焼き屋で 醤油入りたこ焼き(名古屋だからなんでもあり)と、 週遅れのマンガ週刊誌を買って部屋でくつろぐというパターン。 ふと思ったが、けっこう金使ってたんだなあ。 もっとも、おいら授業なんかには出ず、ガードマンなんかの バイトに明け暮れていた。笑 社会人になり、アルコールのほうにシフトした。笑 まあ切りがなくなるので、今日はこのへんでおしまい。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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