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終活日記

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2008年06月19日
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カテゴリ:読書

曲芸師のハンドブック
ロールシャッハ・テストというもの、今でも
精神分析や性格診断に使われているものと思うが
誰もが、経験したことあるだろう。
こんなの。
images.jpg
何に見えるかと聞かれて、本当は、インクのシミにしか
見えないのに、そう言うと叱られると思い、チョウチョ
などと答える。笑
しかし、チョウチョに見えるというのと
インクのシミに見えるというのと、どちらが正常と
診断するんだろう。
こういったくだりがあって、ニヤリとした。


偏頭痛から薬物依存になった主人公、精神病院に入れられない
ために、指が6本あるという特徴を生かして、偽造文書をつくり、
幾人かの人物になりすまし煙に巻く。

これがなかなか面白いのだ。
日本の小説家たち(文学者とは言わない)、
どうしてこういった発想の話書けないんだろう。

タイトルが原書の直訳だが、もっと大胆に変えたほうが
売れるのではないか。
というか、確かに携帯の辞書機能でくると、曲芸師とあるが
原書の意味合いはちょっと違うのではないか。
裏表紙の紹介文見ると、訳者の三川基好、グロスマンの
「コーデックス」も訳していたんだった。
おいら、男の訳者、あまり評価していないんだけど。
おいらと同い年だが、昨年食道ガンで亡くなっていて
本書が遺訳となる。





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最終更新日  2008年06月19日 08時14分52秒
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