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終活日記

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2008年08月05日
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カテゴリ:読書

昭和の記憶を掘り起こす
毎年この時期になると、戦争ものの出版が多くなる。
で、そのいくつかを読むということになる。
去年は映画の影響もあってか、硫黄島に関連したもの
が多かったように思うが、今年は特に特徴はない。

この本、聞き書きを基にした、オーラル・ヒストリー、
著者いわく、聞き書きを資料とした歴史叙述らしいが
なんとなく分かる。笑

沖縄、満州、ヒロシマ・ナガサキでの戦争体験の聞き取り
を踏まえた歴史的検証になっている。
はずなのだが、もうひとつインパクトが弱い。
聞き書きの対象になった人たちは、何らかの形で
出版していて、同時の体験者よりは、記憶と言う点では
精度が高いとは思えるが。

何度か書いているが、何年に、誰それがどうして、
どういう出来事があったというような、教科書のような
歴史書はちっとも面白くない。
事象が先にあるはずもなく、ある時点で、人間がどう考え
どう行動したかで、事件がおこり、時間がたって、それが
歴史というものになる。
だから、学者が書いた研究暑よりも、当事者の記憶のほうが
事実に近いに決まっている。

NHKだったかの番組で、語り部として、体験を語り継いでいる
ひとりが、見学者に話しているうちに、話し方ばかり上手くなり
当時自分が持った感情が伝わらないのではないか、といっていたが
その感覚はよく分かる。
そういう意味でこういう出版物は有意義だろう。

ひとりが、満州からの引き揚げの際、自分を含めた、対象から除外された
人数を今でも覚えている、と語っているが、それだけでも
無念さや、その後の展開への恐怖がよく分かる。






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最終更新日  2008年08月05日 06時29分07秒
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