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終活日記

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2008年08月19日
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カテゴリ:読書

時が滲む朝
この受賞作、丁度文藝春秋の掲載で読み終えた。
中国人作者の初の受賞ということで話題になっているが
どのような小説なのか興味を持って読み始めた。
画像は単行本のを使っているが、おいら芥川賞は
文藝春秋の本紙で読むことにしている。
選考の経緯が分かるからである。

正直言って、オーソドックスで古臭いなあという感想。
選考には、中国人という意識はないと思うが
日本人作家だったらもっと見る目が違ったのでは。
天安門事件を背景にした、主人公たちの中国の民主化への
一途というか純粋な思いは前半ではよく伝わってくるし
まるで挿入歌のように現われてくるテレサ・テンや
尾崎豊の曲が、雰囲気に色づけを与えている。
ところが、主人公が所帯を持ち子供が出来た後半になると
小説の内容にも、熱気というものがなくなってくる。
ドラマというものが何もない。
展開を期待して読み続けると、突然終わってしまう。
結局、何を書きたかったのか分からない。
妙に尻切れトンボのような印象をもつ。

作者は日本で暮らして20年あまりになるが、
中国人には違いなく、日本語で書いたところで
何か当事者的な視点で書いてもらわないと困るんだよなあ。笑
前半は興味深く読めるが、後半は誰が書いてもどうってことない。
この程度の作品が、なぜこの時代の芥川賞なのか疑問。





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最終更新日  2008年08月19日 07時02分54秒
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