カテゴリ:読書
夏がくれば思い出す 日本人で、中田喜直は知らなくても、「夏の思い出」の メロディーを聞いたことない人は、いないのではないか。 成人以上でとしたほうがいいのかな。 その中田の評伝だ。 本人も言っているように、苦労もあまりなく 恵まれた人生だったようだ。 名曲「早春賦」が、彼の父、中田章だというのは この本を読んで初めて知った。 もっとも、喜直も名前を知っているだけみたいなもんだが。 おいらハードロック(言葉が古いかな)やブルース はたまた60年代ポップスも好きだが、童謡や唱歌 などといったものもわりかし好きなんだなあ。笑 歌詞がいい。 そんな中で、中田喜直の作曲した作品は曲もいいのだよなあ。 シャレていると言ったらいいか、カッコいいといったらいいか。 「夏の思い出」も ゆったりと始まったかとおもうと<水芭蕉>から曲想が変り そして<はるかな尾瀬>とせりあがったかと思うと ささやくような<とおい空>で終る。 この落差がいいんだよなあ。 「雪の降る街を」も ウォンチューなどという「星降る街角」の出だしとは違い 暗い出だしで肩を落としたくなるのだが、<遠い国>あたりから 何か希望が見えてくるような曲想になり<あたたかき> からのエンディングはこんどは下がらず<ほほえみ>の <み>で逆に上がる。 これで救われるんだよね。 ちなみに「小さい秋みつけた」も彼の曲です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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