カテゴリ:読書
阿久悠神話解体 何かの番組かで、阿久悠が、時代を表現したかった と言っていたのが印象に残っている。 とんでもない量のヒット曲を死後振り返ってみると 確かに、その曲(歌詞)と時代が不可分のように思える。 山口百恵のことを、誰かが「時代と寝た女」と 表現していたように思う。 歌は世につれというように、歌と生活は密着していた。 ところが、80年代に入ると様相が変る。 阿久悠の作品も、めっきり目立たなくなる。 半ばにバブルというアダ花が咲くが 時代そのものも、虚構性をおびてくるのでは。 そんな時代に対して、阿久悠のような名人にしても 言葉で表現のしようがなかったのではないか。 おいら、映画や音楽は70年代で終ったと いつも言っているが、単に好みだけでなく こういった時代背景も影響しているのではないか。 この本、総論と各曲ごとの検証の各論に分かれているが なかなかの力作で、まだ読み終えていない。笑 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
|