カテゴリ:読書
古い本だが、俳人、尾崎放哉の晩年というか
小豆島に渡ってから、死までの期間を描いたもの。 金の工面や闘病で壮絶な生活だ。 おいら自由律とかいう彼の俳句はあまり好きでない。 ファンは多いらしいが。 ただ、東京帝大を卒業し一流保険会社の重役に なりながらも、酒で身を崩して、解雇され 妻も捨て、放浪の旅に出るという人生には興味があった。 まあ、今の時代、こんな滅茶苦茶な人物いないだろうな。 出勤・退社も自分の勝手、仕事中にも酒を飲んでいた らしいから、1週間くらいでクビになるのでは。笑 世間から見捨てられたというより、身から出たサビ。 友人たちへの金の無心もまるで自分本位だ。 最後は、小豆島西光寺の別院、南郷庵に引きこもるわけだが 写真で見ると、本院はかなり立派なお寺で、小説からうける イメージとはかなり違う。 ただ、それぞれの句の背景を知ると、理解が深まるような 気がする。 句の指導もしてたようだが、ああいう俳句を作る人物が どんな指導してたんだろう。 最後の句は 「はるの山のうしろからけむりが出だした」 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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