カテゴリ:読書
ガラスの街 ポール・オースターの処女作の新訳だ。 最初に紹介された時、間違い電話を受けた主人公が その、身を守ってくれという依頼に興味を持ち 探偵まがいの行動にでるという内容から、探偵小説 として扱われたとか。 無理やりそう取れば、取れないこともないが いわゆる探偵小説ではない。 ミステリーの評論家たちが、解説していたとか。笑 ジャンルなんて関係なく、オースターの小説だ。 昔、義務教育のころ、よく読書感想文なんて書かされた ような気がするが、おいらまともに書いた記憶がない。 みんな、ほとんど、あらすじのようなものを書いていたが それは読んだという証明で感想文ではない。 感想文だから、感じたことをそのまま書けばよいのだが 読み違えしているのでは、という恐れが、書くことを 抑制していたのではないかと思う。 読書感想文などというと「走れメロス」なんかが選ばれ 一律の意図された感想が期待されるが、どうなんだろう。 そういうものへの反発もあったかもしれないな。 この作品なんかを候補にしたら面白いと思うのだが。 要するに、いかような解釈も読み方もありではないのか。 しかし、どうしておいらポール・オースター作品 好きなんだろう。 現代の米国文学なんて全く無視しているが、彼だけ別だな。 この作品も書きだしから引き込まれた。 そして読後の余韻も心地よい。 これだけでは感想文にならないかな。笑 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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