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終活日記

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2009年12月18日
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カテゴリ:読書

優日雅
図書館にもないので、ついに買っちゃいました。
おいら、こういう類の本はまず買わないのだが。
「雅」は分かるにしても、妙なタイトルだな
と思っていたら、戒名からの3文字とか。

カネボウのCMは話題になったけど、おいらは
たいして好印象は持たなかった。
そんな先入観からか、映画も全く見ていなかった。
頭に夏目雅子の文字が刻まれたのは、彼女の
急性骨髄性白血病とお友達のような、悪性リンパ腫
に罹り寝台でつらつらしているときだった。
彼女もこういう経験していたんだなあと、いつも頭にあった。

本書にもあるが、ガン細胞の検査のため、時々骨髄液を抜く。
麻酔するから、いわれる程ではないが、痛いし
体が体験したことのない、変な感覚になる。
30分くらい静養していないといかんのだが
何回か経験した時、ふらつく体で、点滴を下げて
階下の喫煙室に行こうとして、看護婦に叱られたなあ。

昨年末から俳句なんぞをかじりだし、いろんな本を読んでいる
うちに、また夏目雅子に出会った。
俳句をやっているなんて意外だった。
それ以上に、句からあふれる感性に驚いた。
定型、自由律いろいろあって、誰かの影響をうけているなあ
という感じの句もあるが、選びだされた言葉は夏目雅子
そのものだ。
合ったことないから分からないが、間違いないだろう。

「結婚は夢の続きやひな祭り」
のひな祭りが、強烈に訴えかけていて、好きだが
なんといっても絶句になった
「間断の音なき空に星花火」
だな。
おいらなんかの頭からは、絶対星花火なんて言葉はでない。
病室の締め切った窓から見る花火への心情が
ありありと伝わってくる。
全く知らないのに、愛おしささえ感じる。

本の冒頭に、原節子がモノクロなら夏目雅子はカラーだな
という白井佳夫の言葉があるが、当たりだ。
いずれの映画も、彼女を使いきれていないという指摘も
納得できる。
彼女のキャラクターを余すところなく表現できたら
スゴイ映画が出来たのではないか。
ちょっと持ち上げすぎかな。笑
不謹慎かも知れないが、人間なんていずれ死ぬもの、
一番いいときに死ぬのは、ある意味では幸せなのでは。
向田女史にしろ泉水ちゃんにしろ。
変わらぬイメージが頭にプリントされて
いつまででも生きている。






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最終更新日  2009年12月18日 08時10分29秒
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