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終活日記

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2010年01月19日
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カテゴリ:読書
一度読んだ本を読み返すことはあまりないし、
場所もないので、図書館で本を借りることにしているが、
ゆっくり読みたいとか、持っていたいとかで、
買うことになる本もある。
この本なんかもそうで、好きな句にポスト・イットをつけて、
抜書きしようと思ったら、きりがなくなってきた。笑

去年から俳句なんぞに、手を染め始めた訳だが、
季重なりとか季違い(こんな言葉があるのか知らんが)
が、ボロボロ出てくる。
そんな折、蛇笏の
「くろがねの秋の風鈴鳴りにけり」
という句に出会い、いたく感動した。
どちらかというと、平坦な句だが、これがしみる。
自分が秋の風鈴詠みたいと思っていたからかもしれないが。
その他の句も、妙に波長が合って、一度にファンになった。

牧水と交流があったというから、納得できた。
ちなみに、牧水はおいらと誕生日が同じ。笑
通常、俳句というと、視覚的なものがほとんどだが
蛇笏の句には、音が入り、聴覚にうったえるものもかなりある。
これが効果的で、ドラマチックなんです。
音は出ないが
「死病得て爪うつくしき火桶かな」
なんちゅうのも、いいなあ。
超短編小説だ。

俳人はだれも言葉の手練なんだろうけど、この人は語彙力もスゴイ。
「山柿や五六顆おもき枝の先」
の「顆」はいただくことにする。笑
近所の庭に、冬になっても一顆だけ柿の実が残っていた。
これ自然に残ったというより、家人がわざと残した風流なんではないか
と思ったが、詠みきれないでいた。

「水浴に緑光さしぬふくらはぎ」
なんて句もあるが、守備範囲も広いな。
全ての句がお手本になるので、勝手に師と呼ぶことにした。笑
この本を教科書にしようっと。





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最終更新日  2010年01月19日 07時43分01秒
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