468159 ランダム
 ホーム | 日記 | プロフィール 【フォローする】 【ログイン】

終活日記

終活日記

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
2010年05月20日
XML
カテゴリ:読書

逝きし世の面影
ひとつの本を読んでいて、そこに出てくる本を
また読むという、連鎖的読書をこの頃よくしいて、
この本もそのひとつだ。
軽い読み物かと思っていたら大間違いで
量も多いし、内容的にかなりハードだ。
大雑把に分類すれば、日本人論か。

開国前後でもかなりの外国人が日本に来ていて、
多くが日本の風習を賞賛しているが、本書は、
彼らが書き残したものから、日本人を再考している。
驚いたのは、初めて日本に来て感じた外人の第一印象と
おいらが朧気ながら想像する、当時の日本人像とに
大差がないということだ。
異国趣味的なところもあるが、本質はそんなに
外れていないのでは。
おいらが日本人的なものと言うのは
この時代の日本人像のことを言っている。

片意地をはることもなく、あるがままの環境に
欲得抜きに身をゆだね、幸せを見出すというか。
まあさういう人々ばかりではもちろんないだろうが。笑
機械文明しつつある自国民の精神的な喪失を
日本人を見て直感的、対比的に感じたのではないか。
リーマンショックもなんの教訓にもならず、
世界を漂い増殖しようとする投資マネーなどには
オオマリコケムシに対するような嫌悪感を持つ。
また毎日のように、単純な動機で同じ人間を殺める世相。
どこか狂っているのではないか。
進化とか成長というのが何なのかいつも疑問に思う。

物質などなにもなく、ささやかな物や事に
感動を表す当時の人々に理想を見るおいらのほうが
異常なんだろうか。
車やブランド品などに興味を持たず、仲間とのつながりに
価値を見出す若者に、回帰の兆しを見出しているのは、
幻想だろうか。

開国で文明を失い、敗戦でアイデンテティを失い、
今の小鳩政権で国体自体が失おうとしている。
ただ、悲観的になるのではなく、新しい価値観を創造できるのは
日本人ではないかと思っているが、これも幻想かな。笑







お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2010年05月20日 08時00分49秒
コメント(2) | コメントを書く
[読書] カテゴリの最新記事


PR

カレンダー

ニューストピックス

フリーページ


© Rakuten Group, Inc.
X