「許せない」ときに、どうすればいい?
今の私にとって、人間関係で一番悩むとすれば、夫との関係である。四六時中、夫のことを考えているわけではないけれど、主婦にとっての関心事は、夫が気持ち良く帰ってこられる家庭作りなのかな。とはいえ、平日は交わす会話も2,3言、まともに顔も見ていないかもしれないし、コミュニケーションとは程遠い。けれど掃除や片付けをしながら、洗濯をしながら、夫の下着をたたんだりYシャツにアイロンをかけながら、以前夫と会話した時のことや揉めたことなど思い返して、くよくよ考えたりする。部屋に洗濯物やごみを放置する夫にイライラしたり、頼んだことをしてくれないことを「許しがたい」と思ったりすることもある。だからといって普段もずっと根に持っているというわけではないけれど。。。そしてそれより、夫が私を「許してくれない」ということがあるのだ。その件に関しては何度も話して、自分の非を認めて謝って許しを請うているのだけれど、なかなか許してもらえていないし、何かというとそのことを持ち出され、正直うんざりしている。許してもらうために、家事をがんばるし、夫に気持ちよく過ごしてもらう工夫をするから、となだめてはいるのだけれど、何をしても非難を打ち消すほどの感謝をしてもらえないのではないかと、ネガティブになってしまうこともある。そのことがまた、私が夫を「許せない」ことなのかな。自己実現を最も強く妨げる想念を1つ挙げるとすれば、それは「許せない」という想念です。この「許せない」には、「責める心」や「裁く心」「被害者意識」「ねたみ」「憎しみ」「恨み」等も含まれます。そして、これらの想念は解消することができます。しかし、心の片隅に「許せない」という思いがあると、本当の安らぎと幸せを手に入れることはできません。常に未完了感(心残り)を抱えてしまうことになります。しかし、自分を被害者だと考えて、「許せない」という思いでいることを選択すると、親に対する感謝や愛情の思いまで消えてしまいます。(感謝と愛こそ、集合的無意識という土壌に蒔く「最良の種」です。そして、ツキの源なのです!)私は何かにつけ、夫と自分の生活を比べて、自分のほうが損をしている、というような被害者意識をもって、いろいろなストレスや不都合を夫のせいにしていたかもしれない。では、「許せない」という想念を打ち消してくれるものは何なのでしょうか?それは、「感謝」の想念です。あなたにとって、許せない相手はいますか?心で責めている相手はいますか?潜在意識の法則から見ると、その相手が、親や配偶者などの身近な人であるほど、許すことの効果は絶大です。まず、「その相手に対して感謝できることは何か」を探してください。抵抗が出てくるかもしれませんが、精神的自由を手に入れたいのなら、本気で探してください。そして、その人に対して心で感謝できないなら、まずは形から(=形入法)でOKです。その人のことを思い浮かべながら、「ありがとうございます」の言葉を繰り返し唱えてください。「ありがとうございます」という感謝の言葉は、非常に強力な力を持っています。潜在意識に対しても、強力に働きかけるのです。一番おすすめできない方法は、「許せない」という思いにフタをしてしまう方法です。感情を我慢したり抑圧したりしても、その感情は消えないので解決になりません。フタはしていないけど、あきらめに近いものがあって忘れようとしているのかも。。。本当に忘れられればいいけれど、やっぱりふとした時にぶり返して湧き上がってくるもの。 ケースによっては、「その人を許せない」という思いを紙に書きなぐって、感情を発散させることも有効です。あるいは、その人に対して最初に持った第一感情を見つけて、それを充分に感じてみることも有効です。その後で感謝をすれば、感謝という強力にプラスな想念によって、「許せない」という想念は消え去ります。「許せなかった苦しみ」から解放され、精神的自由が手に入ります。鏡の法則を読んだ時に、紙に書き出すことはやってみて、かなり自分の気持ちは整理できたつもり。改めて夫にも感謝の気持ちを伝えたのだけれど、自分が発散したいとか解放されたいという打算が先行してしまったのか、上手く受け入れてもらえなかったような気がする。「口ではありがとうといっても、心から思っていない」といわれてしまう。怒りが沸騰しやすいと「第一感情」をみつけるのはむずかしい、けれど、「あなたに・・・されて、私は~したことが意味ないみたいで悲しかった」というように、ちょっと回りくどいけれどそこまで説明できないなら自分の気持ちを相手のせいにするのはやめなければ。まず私から相手を許さないと、許してもらえないよね。。。<ゆるしと感謝についてのおすすめ本>「ゆるすということ-もう、過去にはとらわれない」ジェラルド・G・ジャンポルスキー著(サンマーク出版)