ずっと前に、とある店で小さなダイニングテーブルと椅子を見かけました。
ダイニングテーブルといっても、60cm四方の低めのテーブルと簡素な椅子のセットなんです。
ダークな色合いといい、無愛想なフォルムといい、ちょっと喫茶店風。
実はそれまで、祖母譲りの書き物机で正座してキーボード打っていた私、膝と腰に限界を感じていました。
「こ・・・これは古い畳の私に部屋にぴったりではないかっ!
『ちょっと昔の和洋折衷ホテルに缶詰になって執筆をする文豪風』にブログ更新できること、間違いなしっ!」と、妄想が暴走してしまいました。一目惚れです。
でも、私にとってはけっこういいお値段なので、写真だけ撮ってその場を離れました。
他の店も色々見て、IKEAのカタログも丹念に調べること、幾年月(ちょっと大げさ)。。。
でもやっぱりあれが欲しいよー(T^T)となっていたわけなんです。
それが、ひょんなことから買えたんです!!
嬉しいです。近年まれに見るお買い物関係の嬉しさよっ!
私はめったに自分のお買い物をしません、本とCD以外は・・・。
洋服なんて1年に1着買うか買わないかです。
衣類はやむをえない場合のみ購入します。微細な生物または経年劣化により穿孔が認められた場合と、本人の経年劣化による寸法変更の必要が認められた場合のみです(笑)。
その私が「欲しいっ、あきらめられないっ」と思う物に出会うのは本当に数年に何度か。。。
出会いがなければ、生活必需品以外はめったに買いません。
出会ってしまったら、「欲しいなー」って最初に出会った日には、絶対買いません。
「買う運命なら絶対そのうちに出会いがくる!」と思って出会えるのかどうかを楽しみます。
実際にはそのままお別れしたものも多いですが、そうすると余計、めぐりあう出会いが輝きます。たまたま持ち合わせのあるときに思わぬお店で見つけたり、すっかり忘れた頃に(しかも財布に余力があるときに)電撃的に出会ったり。
また、せっかく出会っても、こちらの熱がもう冷めていることもあります。
そういう時は、「あなたと私は結ばれない運命だったのね」と店先でつぶやきます。
・・・変な客です。