うちは築20年超の団地です。20年も経つといろいろな理由でリフォームするご家庭が多いらしく、しばらく前まであっちこっちで新しいシステムキッチンを運び込む風景がよく見られました。
ひるがえって我が家は、自慢じゃないけど壁紙すら張り替えたことがありません。
きっと換気がいいんだろうと思います。
古いタイプのガラスの窓に「小窓」がついているので、朝晩の換気+外出時の小窓開放で、ほとんど外気が満ちていると思われます。隙間風も吹きまくりのおかげか、カビも生えません。
また、設備は20年前のものなので、修理となると部品がないものがほとんどです。
ガス暖房機は、スイッチが折れたので問い合わせたら製造中止だったので、アロンアル☆のお世話に。
網戸の枠も最近のは1枚もの(平面的なもの)だそうで、今我が家についているのは立体的なやつ。もう作られていないので大事に使ったほうがいいと言われました。
台所も、昔最先端だったものが今では錆付いて見えるのは確かですが、でもまだきっちりと機能してくれます。
それに、私はけっこう古い物好き。お風呂場のタイルも、もう少ししたらチープ&レトロチックになりそうな台所の棚も、いい味出してるんじゃないかと思ってます。
そんなときに勧誘の電話がかかってきて、水周りのリフォームなんかを勧められました。
「うちはまだ困っていないので、当分予定がありません」と返事すると、「でも、そちらの団地もご近所さんもずいぶん入れ替えていらっしゃいますよ。システムキッチンとかお風呂場とか。」なんて言う。
思わず思い出してしまった小話。「なんか皆さん、換えられるみたいですよ、キッチン」ってやつか。
以前本屋で見かけた本にも、バージョン違いの似たようなお話が載ってました。
ああ、主婦ってまだまだ馬鹿にされているのかしら。。。とちょっと暗澹とした気持ちになりつつ、「皆さんは替えているのかもしれませんけど、うちはけっこうです」と静かに電話を切りました。。。