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沢村 光@ Re:あらあら(09/17) ご無沙汰しています。月日のたつのは早い…

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2007年07月03日
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カテゴリ:映画
「Saw」シリーズ、3を見ました。

これで最後なんでしょうかね。たぶん正統シリーズとしては最後じゃないかと思われる展開でした。

ちなみに一作目を見たときの、どーでもいい感想はこちら。2も見たけど、残った感想は「親は、子供を叱るとき、注意して言葉を選びましょう」くらいでした。

で、今回はジグソー氏もいよいよ神の身元にってことか、やたらキリストや聖書を彷彿とさせるしかけ(レクター博士のパクリもあったね)。

で、「神をきどったただのピタゴラ好き」ってことで。
ジグソー役のおじさんは超好みでしたが、他はこれといって・・・なんか見てもったいなかったかも。レンタル代かえせー。

と結論づけようとしたんですが、いやちょっと待て・・・

ジグソー氏は、「心が死んでる」というフレーズが大好きです。やたらに使います。

彼は、脳腫瘍を宣告されたとき、すでに期限のきれた一塊の肉として扱われることを、断固拒否したんですね。

「尊厳をもった人間として扱ってくれる医者に出会わなかった」ことが、一連の事件の始まりだったようです。

そして自分が血反吐を吐いても手に入れることの出来ない幸せを、持ちながらも台無しにしている人々に、理屈だけではなく体感度120パーセントの仕掛けでもって、選択肢としていやおうなくつきつけてきたわけです。

深遠なテーマを求めた私がそもそも間違い?と一瞬思った私、軽率でした。

末期の脳腫瘍の症状らしきもので、血反吐をはいて苦しみながらも、「病院へは行かない」というのは、彼が犯罪者だから、ではなく、彼にとって病院ということろが、肉体を生かされるかわりに人間として、個としての存在を殺される場所であるからでしょう。

そうしてまで最期にテストを行ったのは、実は自分の後継者にと望んだ人間でしたが、結局テストは失敗(そりゃ、そうだ)。失敗してもなお、後の手まで用意しておく周到さ。

というわけで、「Saw」シリーズは、最期の瞬間まで、のみならず最期のときを過ぎてなお、「意味のある存在」であろうと必死であがいた男の話、はまったのか、はまらなかったのかは観客次第の、ジグゾーパズルの最後の1ピース

ということで、私の中でこのシリーズ完結です。





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最終更新日  2007年07月04日 01時55分22秒
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