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よく胎児は、おなかの中で人類の歴史を猛スピードで繰り返しながら生まれてくるといわれています
胚から細胞分裂して、鰓ができて、水かきが消えて・・・ 誕生してからも、やっぱり同じ 直立歩行し、言語を獲得し、 他者を発見して、自己を発見し、 闘争をくりかえして、協調を学び、 いち、にい、さん、と指を使って物を数え始め、 知識・文化を吸収し、世界観と志向性を形作って、表出していく・・・ そうやって、何十億という人間が、それぞれの与えられた場所で 人類の歴史をなぞりなぞり、寄せては返す波のように繰り返し繰り返し、 その波の狭間から、ときどき、またある時期には怒涛のように、 新しいものが生まれ出てくる その波が、目指している方向が、少しずつ寄り集まってくる 個人の成長が、これまで地上に現れた無数の個人の成長が 地上に生まれなかった個人も、生まれてすぐに消えていった個人も、 その事実がまた無数の人に影響を与え、 そうやって、波の方向やうねり、大きさを形作りながら 少しずつ少しずつ、寄り集まってくる この世に無駄なものなんて、なにひとつない お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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