心エコー:これだけは知っておきたい検査値
EF(Ejection Fraction:左室駆出率)これはどういうものかというと、心臓、特に左室はポンプとして全身に血液を送り出していますが、左室が拡がって血液を貯めて、次に縮んで血液を送り出します。ここで、拡がって貯めた血液のうちのどのくらいの割合の血液を送り出すことができているのか、をあらわす数値です。心臓がよく縮めばたくさんの割合で血液を送り出せます。==>左室の収縮力が良い正常値は、0.55~0.80*正常値については施設によって多少の差があります。心エコー検査で実際にどのようにこのEFを算出するかというと、まず、左室がどのくらい拡がるか、どのくらい縮むかを測ります。ここでは長さで測ることが出来ます。LVDd/Ds(LV Dimension diastolic/systolic:左室拡張末期径/収縮末期径)左室がどのくらい拡がるかというのがLVDdで、どこまで縮むかというのがLVDsということになります。LVDd:39~55、LVDs:22~42mmしかし、これらは長さなので、EFを計算するために左室の容積は、左室が楕円錐のようなものと仮定して積分を使って近似しています。%FS(Fractional Shortening:左室内径短絡率)正常値は、30~45%計算が簡単でEFとよく相関することや、極端に大きい心臓、小さい心臓、局所的に左室の動きが悪い場合などEFが実際の左室収縮能と一致しないような場合に%FSの方がEFより心機能をあらわしている場合があります。%FS=(LVDd-LVDs)X100/LVDdよく心臓が大きいとか腫れているとか言いますが、例えば、胸部レントゲン写真で心臓が大きいという場合、間違って、心臓肥大といわれることもありますが、CTR(Cardiothoracic Ratio:心胸郭比)つまり心臓が胸の幅の50%を超えた大きさの場合、心拡大の可能性があります。レントゲン上の心拡大は、単なる肥満などで横隔膜挙上、吸気不十分などによって見かけ上だけの場合もありますが、左房、左室の拡大による場合もあって、この場合、心臓弁膜症や虚血性心疾患、心筋症などおよび心不全によることもあります。多くの場合は、心エコー検査を行って超音波でみても左室などが大きいのか、つまり拡張しているのか、心臓の収縮能はどうなのか、弁膜症の有無などを調べればわかります。心臓の肥大あるいは心肥大といった場合、2種類あります。1つは心電図の所見で心電図上左室肥大が認められる場合。もうひとつは、心エコーやCT、MRI、左室造影といった画像検査でみて左室の壁が厚くなっている、つまり肥大が認められる場合です。原因としては、高血圧性、肥大型心筋症、アミロイドーシスなどがあります。IVSth(interventricular septum thickness:心室中隔壁厚)、LVPWth(left ventricular posterior wall thickness:左室後壁壁厚)心エコーでは、IVSth、LVPWthとして計測します。IVSth:8~12、LVPWth:8~12mm参考ページ拡張型心筋症は、半年毎の心エコー検査で大丈夫か:http://www.jhf.or.jp/q&adb/6/2367s.html心エコー以外に心臓の状態を調べるのに、血液の検査ですが、BNPというのもよく用いています。正常値は20弱なんですが、左室肥大や心房細動、虚血性心疾患などでも高値を示します。とりわけ心不全を合併すると300以上ときに1000を超える高値となります。そのような場合でも心不全が良くなってくると速やかに下がってきます。腎機能障害があると心機能以上に高値となるので注意が必要です。拡張型心筋症などを含めて多くの心不全を起こす病態では、自覚症状に加えこのBNPの増減を指標として治療を行っています。。【レビュー1,000件超!】【あす楽対応】血圧計 上腕式 上腕式血圧計 父の日プレゼント dretec ドリテック bm-200 おすすめ 大画面 シンプル ギフト ラッピング 血圧 計 測定 器 上腕 敬老の日 誕生日プレゼント 父 母 60代 還暦 プレゼント 高齢者 男性