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『卒業』1967年作 マイク・ニコルズ監督
70年代前半、中学生の時に田舎の劇場で鑑賞。僕にとっては映画の原点といえる作品。 もちろんそれまでにも、テレビで観た『飛べ!フェニックス』や、劇場で観た『猿の惑星』など、感動したり驚いたりの体験はしていた。 が、この『卒業』こそ、監督は誰かとか、出演している俳優の名前に関心を持った最初の映画だった。 また洋楽(S&G)や映画音楽に興味を持った最初の体験でもある。 地元のショッピングタウンが引換券を発行して、何枚かで映画の招待券と交換して劇場に行った。だから同級生もかなりの数がこの時に観ているようだ。 併映はロバート・レッドフォードの映画だったのですが作品の事は全然(僕の記憶に)残っていません。『追憶』か『華麗なるギャツビー』だったと思うが……。(年代から) あの時はきっと何度目かのリバイバルという感じだったのかな。 冒頭はサイモン&ガーファンクルの「サウンド・オブ・サイレンス」に乗せ、飛行機の座席に座っている所から空港の長い通路を移動していくダスティン・ホフマンをカメラが追いかけていく。 ところがこの曲の間、フィルムが飛んでしまう。一度や二度でなくもうズタズタといった感じでした。 相当もろい(弱い?安い?)フィルムで焼き増していたんでしょうか。というよりも、当時はそれほど1本のフィルムが色んな所を駆け回って上映されていたんですよね。各リバイバルや全国の名画座で。ぼろぼろになるくらい。 細かなストーリーは、あえて書きません。この作品は原作から「ブラックコメディの傑作」だし。 中学生の僕には、とても笑えて、ドキドキして、泣けて楽しめた作品です。 音楽の使い方も凝っていると思ったし、効果的でした。 アン・バンクロフトの色香は当時の僕にとってかなりの刺激だったし(いま観ても…)、キャサリン・ロスの泪はとても応えた。 ラストには「よかったよかった」とホッとしたものだ。 そしてダスティン・ホフマンは、いまだにいろんな作品で僕をなぐさめてくれる。 最近見直した時にはベンが飲んでいる缶飲料(ビールかな)が穴を2つあけてあるのを見て時代をかみしめました。 僕の中の 永遠の傑作。です! ぜひ若い人にも観ておいてほしい名画です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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