山岡弘道歌集・歌論「地上の寄留者」(ホサナ舎・出版) 画像付
本年1月ホサナ舎から、山岡弘道の第3歌集「地上の寄留者」を出版いたしました。短歌は平成20年~平成22年までの3年間のナイル短歌工房誌とあさかげ短歌会誌に掲載されたものの他、全体で664首の短歌をとりあげ、加えて巻末には、約70頁の歌論を掲載しています。歌論の主なものは、著者の属する「島木赤彦研究会」の会報掲載の小論文、「ナイル短歌工房」誌に書いた歌集批評等です。表紙は、佐原永泉画伯の牡丹の絵です。歌集の項目は、第1章 草ばなの中に第2章 起き伏しのこと第3章 生存権への思ひ第4章 諏訪湖のほとり第5章 地上の寄留者第6章 遠景に寄す という内容です。各章から1首ずつ拾ってみました。1章 上りゆく者たくましく、下りゆくわれ栃の木の白花(しろばな)に会ふ2章 固陋(ころう)なるわれをみづから批判するその手法さへ亡父に似たりき3章 寝たきりになりて解かれし哀しさと徘徊癖の夫(つま)を言ふひと4章 きのふ見し鷺をらむかな川中にけふの散歩の目当てとなりぬ5章 われ一人寄留者のごと生きをりぬ生まれ育ちしふる里にゐて6章 この朝のブログ書きつつ束の間の仮想世界に生きゐるわれか甲府に住んでいる友人がこの歌集を読んで感想の短歌を寄せてくれました。「生き様と四季の移ろひつむぎたる友が歌集に充つる優しさ」身に余る感想を大変うれしく思いました。この歌集に、ご興味を持たれた方は、〒394-0044岡谷市湊1-11-19山岡弘道までお問い合わせください。