カテゴリ:思い出
まんじゅうものがたり わたしが住んでいたT市は戦争末期に 米軍の空爆に遭い焼け野が原になった ひと月半後終戦になったが 住む家もなく食料もない そのうち闇市が出来た 叔母はぬか饅頭を作って闇市で売るようになった むかし薬王寺の門前で売っていた饅頭を想い出したのだろう ひとびとは知人を頼って買出しに奔走した 麦の粒が数粒入ったお汁に行列した 糠で作った饅頭も包みを開くと瞬く間に売れた そうして小さいバラックだての家を作ることが出来た 人気blogランキングへ きょうはなぜか絵がはいりません またあしたにします お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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