|
カテゴリ:アニソン・特ソン列伝
♪1,2,3,4,5,6,7,8…ゼロゼロナイン!
※赤いマフラーなびかせて 進めサイボーグ我らの勇士 平和を守る正義のひとみ※ 行く手は嵐だ吼える海 大空さえぎる黒い雲 平和の敵だ世界の敵だ 力の限り闘うぞ ※~※ あぁサイボーグ009!♪ ということで、今回の列伝は予告通り、“ワン”ではじまるこの曲をご紹介。 大人のコーラスグループがうたう歌、ってのには、ソロボーカルでは作り出せない厚みがある。 ささきいさお、水木一郎、子門真人にヒデ夕樹など、稀代の男性ボーカリストが(おっと、もちろん天才女性ボーカリスト、わが永遠のアイドル堀江美都子さんも外せないが)席巻する以前のアニソン・特ソンで、素直にカッコイイ!と夢中になれたのがなんといってもそんなコーラスグループの歌だったんである。ジャイアントロボ然り、マイティジャック然り、キャプテンウルトラ然り…。 そしてこのサイボーグ009の歌もまた、大人の男たちが醸し出す勇壮この上ないガシガシした合唱がたまらなかったのだ。 指パッチンをインサートした(原典はウエストサイド物語?)、クールで妖しいイントロに続き、サイボーグ戦士が次々と名のりをあげる“ワン、ツー、スリー…”考えてみりゃここの部分、ゴレンジャーの奔りかも?曲も一気に活劇風に。そして一瞬演奏が止まったかと思うと“ゼロ ゼロ ナイン!” ここから曲が一気呵成のアレンジ、メロディ、リズム…ボーカル! 血沸き肉踊るっていうの、冷静に考えればものすごい言葉だけど、まさにそんな形容がふさわしい。 途中♪行く手は嵐だ吼える海♪からの10小節は、テンポを保ったままロシア民謡(トロイカなど)の持つ冷たさ寒さを感じる雰囲気漂う曲調へ。ここもまた活劇&ミュージカル風でいいんだな。 そして元の詞とメロディに戻り、最後は♪あぁサイボーグ♪と高らかに彼ら9人の戦士を歌い上げ、これまたカッコイイとしか言いようがない終奏をもってフィナーレ!しっぽまでアンコの入ったたい焼きのように、真にカッコイイ曲は最後の演奏までもスキなくカッコイイものだね。 長編映画「サイボーグ009 怪獣大戦争」のタイトルバック、この歌に乗せてクリスタルチックな背景にサイボーグ戦士たちのシルエットが映し出されるオープニングは、子供の私に「カッコイイとはこういうものさ」としっかり教えてくれた傑作シーンだった。もしかすると、映画の本編以上に燃えたかもしれない。だって、この歌このシーンを見たいがために、小学生のころ、午前と午後の二回に渡って市内の児童会館での無料上映会にひとりで行ったくらい。 ついでに言うと、この映画。秋田書店のサンデーコミックス版で言えば第4巻の原作エピソードをベースにロボット怪獣と009たちの戦いを描いた作品だ。私の中では今でも009のアニメ中、ベスト1に輝いている。 味方のふりして009に近づいてきた、実はブラックゴーストのサイボーグ(だけど最後には改心して…)、エレナの声を、市原悦子(日本一の家政婦にして「ホルスの冒険」のヒロイン、ヒルダの声を担当)が演じている。さらに言えば、サイボーグ戦士唯一の女性、003の声をジュディオングが担当。私としては、某映画ビデオの予告CMに次いで「あっ、ジュディオングが出てる!」と叫びたい…って、こりゃピンポイントな話か。 ともかく、後年リメイク(というか新シリーズが放映)されたときの「誰がために」も好きな歌だが、やはりサイボーグ009といえばこれで決まり!なんである。次回取り上げる予定の、エンディングに流れた“あの歌”とともに…。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[アニソン・特ソン列伝] カテゴリの最新記事
|