|
カテゴリ:アニソン・特ソン列伝
♪「ぼくはジェッター 一千年の未来から時の流れを越えてやってきた
流星号応答せよ 流星号 …来たな、よし行こう!」 未来の国からやってきた 知恵と力と勇気の子 進めジェッター嵐を砕け 走れ流星 まっしぐら マッハ15のスピードだ 「エネルギー全力噴射」 ※ジェッタージェッター スーパージェッター 我らのスーパージェッター※ 果てない空を駆けめぐる 希望に胸ははずむんだ 進めジェッター虹を目指し 飛べよ流星 星を越え マッハ15のスピードだ 「自動操縦スタンバイ」 ※~※ 七つの海の奥深く 科学の夢は伸びてゆく 進めジェッター飛沫をあげて 潜れ流星どこまでも マッハ15のスピードだ 「潜行装置、異常なし」 ※~※♪ 日本のアニメ黎明期、男の子向けアニメの主人公を女性でなく男性がアテレコしたものってなかった。 記憶をたどってみても、8マンとサイボーグ009(モノクロ版)、そしてこのスーパージェッターくらいか。 しかし、8マンの声、そうそう覚えている人っていないと思う。009も、キャラクターほど印象に残る声ではなかったような。 しかし、我らのスーパージェッターくんの声は、覚えてる人が多いんじゃないだろうか。なぜかと言えば、主題歌のせいだ。 市川治氏の声って、どこかエリートさを感じる。後年、プリンス・シャーキン(勇者ライディーン)をはじめとする美形な敵キャラに、ともすれば主人公以上に人気が集まったのも、キャラの描き方に加えてそんな彼の洗練されたカッコいい声ってのが挙げられるもんな。ついでに言えば、仮面ライダーに登場した多くの怪人の中でも、彼がアテたやつはちょっと他の怪人と毛色が違う(頭が良さそう)って感じがしたっけ。ま、やってることはいつものおバカ(ホメ言葉)な怪人と同じだったけど。 で、主題歌だけど、いきなり軽快なイントロに乗せて、そんな彼の甲高い声が響く。“僕はジェッター 一千年の未来から…”毎回曲を聴くたびに必ず耳にした彼の声。そりゃイヤでも記憶に残るって。 またその曲全体がモダンでスピード感もあって、いいんだなぁ。たぶんにイメージ的なところだけど、未来=バラ色って図式が成立していたあの頃(昭和41年)でしかつくられなかったと思わせる、明るい雰囲気に満たされている。 作曲は山下毅雄。やっぱりね。どうりで口笛が印象深いわけだ。間奏部分ですばらしい入り方をしている。 歌の部分で聴きどころは主に二箇所。 “マッハ15のスーピードだーあー”の、“あー”の伸ばし方と、続く「エネルギー全力噴射」のセリフ。もちろんここも市川治がしゃべってる。 それにしてもマッハ15って…ウルトラマンが空飛ぶスピードの3倍!速えぇぇぇぇ流星号! そしてもうひとつは “われらのスーパージェッター”のハモリ。特に“われらの”の部分は凄みをも感じる。最後のフレーズを歌いきるのにふさわしい力強さだ。 さすが明るい未来からの使者の歌らしく、重さとウエットさを含まないところがなんといっても魅力。 ふと思ったが、この歌に日本的ワビサビ(泣き)のエッセンスをふりかけるとタイガーマスクの主題歌になるんだなぁ。そのタイガーソングもいずれは取り上げたいけど、次回列伝はさらに軽快なジェッターソングにスポットを当てよう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[アニソン・特ソン列伝] カテゴリの最新記事
|