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カテゴリ:アニソン・特ソン列伝
時間の進むエネルギーの源はビッグバン以来未だに広がり続ける宇宙の膨張力だ、なんて話があるけど(…ってこたぁいつか膨張が止まり収縮しはじめたら時の歩みも逆流するんだろうか?)、とにかく小ワープの繰り返しといった感じであっという間に過ぎ去った2007年だった。
そして、2008年のはじまり。単に一夜明けただけで普段の新しい1日が始まるだけじゃん、とクールにかまえることもできようが、ここはひとつ子供の頃に戻って気合充分で元旦の朝を迎えてみたいなぁと思う次第。 さてそこで、今年最初のアニソン・特ソン列伝は、名曲中の名曲をば。 「あしたがすき」 ♪あしたはどこから生まれてくるの 私は明日が 明日が好き すてきなことがありそうで 私は明日が 明日が好き キラキラ光る風の向こうで あの人が私を 私を呼んでいる キャンディ(×4) 明日のことを夢に見るの 私は明日が 明日が好き やさしい人に逢いそうで 私は明日が 明日が好き ※緑がゆれる丘の上で あの人が私を 私を待っている キャンディ(×4)※ ※~※♪ これ、言わずと知れたアニメ「キャンディ・キャンディ」のエンディングテーマ。 このアニメのオープニングテーマは、我が永遠のアイドル堀江美都子さんの(いや日本アニソン界の)代表曲と言って然るべき名曲なんであるが、個人的にはそれ以上に大好きな曲なのだな、「あしたがすき」は。 フレーズに出てくる“あの人”は、作品の中でもキーワードとなる「丘の上の王子様」を容易に連想させるものではある。 がしかし、リスナー自身の“あの人”を思い浮かべ聴いてみれば、ほ~らなんとなく“明日”に希望が見えてくるでしょ? いやいや、それは“人”でなくてもOK!自分が追いかけている夢でも願いでも、とにかくあなたの心の向こうにそびえる丘の上で、それが手を振り呼んでいる。誰を?あなたを。 あの~大人になるとね、なかなか“明日”に希望を持ちにくくなるのよこれがまた。知識や経験が良くも悪くも影響して、そんな一夜明けたって変わるもんじゃないし、ヘタに期待を持ったって“明日”が終わった時の、「あぁ今日も何もなかった」「出会いがなかった」などと落胆してうんぬん、なんて、消極的に思いがちなんよ、実際の話が。 そう、大人になると、なかなか「明日が好き」なんてクチに出せなくなるんである。 でも、だから。 夢、希望という名の“明日”は大切なんである。けっして現実逃避の手段なんかじゃない、心の支えとなる“明日”があるからこそ、その“明日”に向かって少しでも近づこうとする。 様々な不安要素が渦巻くこんな時代だからこそ。“今日”を生きるのに精一杯、だからこそ。 “あしたがすき”と、口に出さなくてもいい、でもそう思い続けていたいもんだ…。 ギターのアルペジオではじまるこの曲。一見フォークソング調ではあるものの、そこはそれ懐深きアニメソング、堀江さんのボーカルが加わると単にフォークという垣根を易々と飛び越えてしまうところがすごいのだな。 といって奇抜なわけでも技巧に走っているわけでもない。むしろいわゆる唱歌やクラッシックのスタンダードナンバーが持つ、普遍で時代に流されない風格を醸し出してるって感じなのだ。 また堀江さんの歌い方が威風堂々。優雅に奏でられるバックミュージックとしっかり渡り合ってる。ここがすばらしいんである。 特に♪私を呼んでいる~(待っている~)♪の歌唱は絶品!まったくもって堀江さん万歳!なのだ…。 今年1年、みなさんの“あの人”に少しでも近づけますように。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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