|
カテゴリ:アニメ
あぁ、正月も三が日が終わってしまったなぁ。しかしこの3日間って、年々“正月らしさ”が薄らいでいくのはなぜだ?お年玉をもらえなくなったせいか?年末年始の正月番組に思い入れがもてなくなったからか?(←これ、また改めて書いてみたいぞ)
ま、いずれにしてもこの年末年始の休みは掃除と家とでバタバタ&あれよあれよ&あっという間&いつのまにか過ぎ去っていってしまったな。良いことも悪いこともあったけど、どうか無事に1年過ぎますように。 ところで。 長編アニメ映画などへの声の起用でいわゆる“タレント”がよく抜擢されているが、それに対して本職の声優陣が「おれたちの仕事がなくなるじゃないか!」と苦情を言ってるそうな。 わっはっはっは。 スマン、必死に抗議している(と思われる)その声優諸氏には申し訳ないのだが、思わず笑ってしまったわ。 そんなの、今に始まったことでもないってのになぁ。いやそれ以前の問題で、先に領域侵犯を冒し本来の声優業からタレント業界に進出してきたのはみなさんの方だろうに。 誰がそういう苦情を言ってるのかそのニュースではわからなかったが(よもや日本アニメ黎明期から現在も活躍している方々ではなかろうけど)、なんかひっかるものがあるぞ? 私が高校生のころ(だから20年以上も昔のことじゃ)、「第1次声優ブーム」なるものがあった。 折からの宇宙戦艦ヤマト、あるいはガンダムに端を発するアニメブームからの流れでそうなった、ものだろう。 とにかく凄かったのよ。アニメ雑誌には、今では大御所と呼ばれる(イコール、私たちの世代ではその声に馴染みの深い)ボイスアクター、アクトレス達のブロマイドが付録に付き(中には、誰とは言わぬがホントにあなたその顔でブロマイドになってもいいのか?的な人たちまでも。アイブレッサー・ライポゥ!)、レコード店にはその声優たちのイメージアルバムとも言うべきLPレコードが並び(無論アニメとは無関係な歌やレコード寸劇などが収録されていた)…。 これらのことを悪く言うつもりはないよ。がしかし、これって領域侵犯以外の何物でもなかろう。その際タレント業界は声優陣に文句を言ったか? 余談だが、我が永遠のアイドル堀江美都子さんのブロマイドなら何枚付録に付いてもウエルカム大歓迎!だったなぁ。どう贔屓目抜きに見てもルックス良かったもんなぁ。あのころよく雑誌の切抜きを下敷きにはさんでいたもんだった。 その後のアニメ業界、特に女性声優のアイドル化は、アニメファンなら周知の通り。 下手なアイドル顔負けの人気が出た方も、何人も登場。 かように、声優諸君の活動の幅はン十年前からどんどん広がっていたんである。決して声の仕事だけに特化していたわけではないのだよ。 半面、タレントの声優起用もあの当時からなかったわけじゃない。今では伝説と化した、スターウォーズの初テレビ放送の際、ルーク=渡辺徹、レイア姫=大場久美子、ハン・ソロ=松崎真、いやいや松崎しげるの抜擢は、神をも恐れぬ暴挙だったな。 無論、単に話題づくりだけのタレント起用は私も好きじゃない。最近のジブリアニメなんか顕著だけどさ、あぁもしこのキャラをあの人がアテていたらもっと魅力的になったろうに…そう思ったことは何度となく、だ。 がしかし、逆に見ればそういうことでしか話題が作れないアニメ作品が多い、とも言えるし、それははっきり作品のパワー不足に他ならない。 そしてそのパワー不足の原因のひとつには、声優諸氏の魅力がうんぬん、ってのも挙げられるんじゃないだろうか? 今、アニメ作品って、昔(それこそ第1次声優ブームのころ)に比べても決して少なくない。テレビ放映こそ減ったかなとは思うものの、BS、CS、あるいはOVAなど、むしろ多いくらいだろう。つまり声優さんたちにとって仕事の場、需要は増えているハズなんである。 予算のかかった大作アニメ映画と販売本数もいかほどかのOVAとでは、そりゃギャランティにも差がつくとは思うよ。 けれどもキレイに言ってしまえば実力が物言う世界。他の分野の人たちに仕事を獲られるから…などと嘆いてないで、自身のスキルアップに励んでいる方がよっぽど応援したくなるぞ? でもって、偉大なる声優界の大御所たちのように、10年経っても20年経っても「オッス!おら悟空!」「オイ、キタロー!」「マジーンゴォー!」「ふ~じこちゃ~ん」「海賊王に、おれは、なる!!!」「父ちゃん、おれはやるぜ!」「またつまらぬものを切ったか」「わ~い、クララが立った~!」「チェーーーンジゲッターーーワン!スィッチ、オン!!」(以下多すぎるので略)で需要を求められるくらいになりなさいって。 どのみち話題性だけで起用されたタレントさんたち、ほとんど次回の出番はないだろうからさ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[アニメ] カテゴリの最新記事
|