寒い夜だから…ユキの話
いや~しかし、寒い夜が続きますな~。「この寒さが本当の冬だよ」などと口にしても、なにか負け惜しみのように聞こえてしまうほどだ。それにしても、よくテレビなどで「極寒の地(アラスカとかね)ではマイナス30度を記録しました」なんてニュースで報道されるより、その後の天気予報で「現在北海道では気温がマイナス1度…」のひと言に、より寒さを感じてしまうのが不思議だね。さて寒い夜、といえば、最近またその名を耳にするようになったTRFの♪さーむーいー夜だけはー♪を思い出す。元々小室ソングにそれほど思い入れが少ない私だが、TRFはちょっと別。特にこの歌のビデオグリップで観られるボーカルのYU-KIちゃんは他曲の何倍もカワイイ。はっきり言ってファンである。(そのYU-KIちゃんを含め、TRFのメンバーって歳取らないのな~。あのダンスにしても、衰えないどころかいっそう磨きがかかってる気すらする。お~いダンガー、あっ違ったDJ-COO、ひとりだけ老けてるぞ~。ありゃ元からか)YU-KI=ユキ、といえば、アニメ、特撮にもいいキャラがいるんだよなぁ。まず、「雪ちゃん」「あたしは雪子姫!」でおなじみ、「ドロロンえん魔くん」の“ユキちゃん”。妖怪ものの雄「ゲゲゲの鬼太郎」には無くてえん魔くんにあるものがこの雪ちゃんキャラだ。さやかさん(マジンガーZ)、美樹ちゃん(デビルマン)、マリアちゃん(UFOロボグレンダイザー)の流れを汲む、勝気な中にフッとしっとりかよわい面を見せる、ある意味最強の女性キャラ。しかもこの雪ちゃん、けっこう実力者なんだよな。単なる刺身のツマじゃない。そこがシビれるんだよなぁ。もしも雪ちゃんなかりせば、えん魔くんもあれほど当時の少年の心をつかんだかどうか、だ(もちろん私を含めてね)。物語後半の、少し大人びた風貌の雪ちゃんは、無敵の可愛らしさ。ユキちゃんといえば忘れちゃならないのが、「宇宙戦艦ヤマト」のマドンナ、森雪。まぁ、ね。途中から古代くんと完全にくっついちゃったんだけどさ、(ケッ!だから「新たなる旅立ち」以降のヤマトは好かんのだ。おまいらベタベタしすぎやぞ~!)それでも松本零士独特の繊細なタッチで描かれる女性キャラ。麻上洋子さんの声と相まって、強く強く印象付けられたもんだった。「だって、古代くんが死んじゃう!」あぁ、この頃の雪ちゃんはよかったな~。もしも彼女の存在なかりせば、ヤマトも…(以下、略)余談だけど、松本アニメの女性美形キャラって、みんな胃下垂っぽいと感じてしまうのは私だけ?いや、あの胴の細さ、長さが…(失礼!)お次は特撮から。ウルトラマン第30話「まぼろしの雪山」に登場した、そのものずばり雪ん子のユキ。いいキャラと言うには少々切ないものがある。村人から「雪女の娘」と忌み嫌われ、あげく無実の罪を着せられ追い立てられる。雪まみれになりながら、伝説の怪獣ウーを呼び続けるユキ。彼女はウーに、自分を守って亡くなった母親の姿を見ていたんだろうか…?なんだこれ、「フランダースの犬」の図式に似てるじゃん。いやこれ決してパクリだのマネっこだのと蔑んでるわけじゃない。むしろ、ネロとパトラッシュの最後に涙する輩はこのユキちゃんにも…だ。ネロにとってのルーベンスの絵が、ユキにとってのウーだったのか。そして、この回のテーマは微妙にシフトしながら、ウルトラセブンの真市くん(第42話「ノンマルトの使者」)、帰ってきたウルトラマンの良くん(第33話「怪獣使いと少年」)へと続いていくわけだ。迫害する者とされる者。いずれのエピソードも観ていて辛いが、子供には必要なテーマだろう。とりわけ、「まぼろしの雪山」はバッドエンドとは言い切れない、民話のような香りを持つややソフトタッチ(ストーリー自体はけっこうハードだが)な作品。ついでに言えば、この回の次に放送されたのはあのケロケロ、ケロニアの話。あぁこの辺、初代ウルトラマンの懐の深さだね。あ、“ユキ”キャラといえば子ヤギのユキちゃんもいたな。「アルプスの少女ハイジ」のユキちゃん。何話かで、行方不明になったユキちゃんをハイジが必死に探し回る、ってな話があった。あのときのハイジの心境、ヨロタルがいる今の私には実にわかる。もしこいつらが行方不明になんぞなったら…(そう書きながらヨロタルを見る…。タルはソファの上で寝そべり、ヨロはそのタルになにがうれしいのかガウガウちょっかい出してる。う~む平和なヤツらだ。しかしおまえら、どこにも行くなよ…)あと、「侍ジャイアンツ」の番場蛮の妹がユキちゃんだったな。他にアニメ・特撮ドラマで“ユキちゃん”、誰がいたっけ?…し、しまった~!TRFのボーカルはユキちゃんでなく“ユーキ”ちゃんだった~!!(んっ?ってことは、ドリームボールの水原勇気ちゃんも仲間入りか…)