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カテゴリ:キャバモノ
どの店にもいるよね、飲みキャラの子。
中には鬼の様に酒に強い子もいたりするし。 でも時にはお酒に強い事がその子の仇となっている事も。 今日はそんな女の子の物語。 あたしはなぎさ、人と飲み比べをして未だかつて負けた事のない女! 当然の様に店でも、アフターでも、遊びに行ったホストクラブでも酔い潰れたり、記憶がなくなった事などない。 それが私にとっての勲章でもあった。 最近までは・・・ 先月一杯で結婚の為お店を辞めたナツキ、目下ラブ×2モード全開のU子、二人に共通の馴れ初めはヨッパで潰れた後のお姫様抱っこだと知った時の私の驚愕といったらなかった(*_*) 私も一度でいいから酔っ払らって白馬の王子様にお姫様抱っこをしてもらいたい。 まずは酔い潰れるところから始め様かと思い、とにかく店で飲み、お客と一緒にアフターで飲み、お客が潰れてしまった後は馴染みのメンパブで飲んだ。 素面のあたしをよそに酔い潰れていくホスト君達を尻目にひたすら杯を重ねる。 あたしには酔いはまわってこないのかと半ば諦め気分でその店を後にした。 やはり今日も限界というものはやって来なかったかとブルーな気分のまま近所の公園のベンチで黄昏れていると、いつもと違う感覚に包まれた(^0^)/ ひょっとしてこれが酔い潰れるって事なのだろうか? 限界っていうのはいきなり訪れるものなのか? ベンチから崩れる様に地べたに倒れこんでからどれくらいたったのだろうか、こんなあたしを憧れのお姫様抱っこで抱え上げてくれた人がいる! そう、夢にまでみたお姫様抱っこ。 酩酊状態に陥り、まぶたを開く事は出来ないけれど、まだ意識はある。 どうやらあたしの白馬の王子様はがっしりした体格の様である。 このまま見ず知らずの人にお持ち帰りされてしまうのだろうか? お母さん、ゴメンなさい。なぎさは今夜いけない女になってしまいます(笑) 一生のうち、一度や二度はそんな事があってもいいよね! 少しづつ薄れ行く意識の中で、あたしの王子様が何か囁いている。 「泥酔者一名確保。今から署へ戻ります。」 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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